出版社内容情報
「社会契約説を批判した思想家」という従来のヒューム像に再考を迫る試み．浩瀚な『イングランド史』などヒュームの著作を詳細に分析，彼が伝統から何を引き継ぎ，発展させていったのかを明らかにする．より深いヒューム理解に導く緻密な考察．
目次
第１部 古代世界と政治学、古代世界の政治学（ローマ史解釈の政治思想史：１８世紀英国における混合政体と党派対立をめぐる議論の諸相；古代政治社会の検討；「完全な共和国」論の政治機構論：党派対立をめぐる『オセアナ共和国』との対話）
第２部 『イングランド史』の政治学（政治社会の形成と発展）
第３部 近代ヨーロッパ世界の政治学（英国の混合政体とその均衡；近代ヨーロッパの政治社会：政治制度と習俗）
著者等紹介
犬塚元［イヌズカハジメ］
１９７１年生まれ。１９９４年東京大学法学部卒業。１９９９年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学、東京大学社会科学研究所助手を経て、日本学術振興会特別研究員、立教大学非常勤講師、博士（法学）
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