法の臨界〈2〉秩序像の転換

法の臨界〈2〉秩序像の転換

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  • サイズ A5判/ページ数 260p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784130350327
  • NDC分類 321.1
  • Cコード C3332

出版社内容情報

近代の法的思考の前提・背景をなす秩序像の盲点や内在的限界,現実に進行する新たな秩序形成プロセスとの乖離などの批判的考察を通じて,より的確な秩序理解を示し,「秩序像の転換」を図る.

内容説明

揺れ動く国民国家の概念、秩序形成にともなう差別などの考察を通して、規範と価値原理のヴィジョンを描く。

目次

第1部 国民国家は超えられるか(国民国家というシステム―「国民」と「市民」の二重体;EU法秩序の理念と現実―アムステルダム条約以後の統治をどう捉えるべきか;国際統治の実効性と正当性)
第2部 法による秩序形成と差別(婚外子の法的地位とジェンダー―近世・近代ドイツにおける婚外子の扶養請求権;合意なき共生―マイノリティーにとっての法秩序;国家なき社会―アナキズムの秩序構想)
第3部 生きている秩序を語ること(モダニズムと秩序構想―中井正一をめぐる小考;アウトローの法社会学―正義実現の非法的基礎;法と経済学の限界と可能性―合理的選択と社会規範をめぐって;秩序の希少性について)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やまやま

8
編者の個性もあると思いますが、リバタリアンが好みそうな例示が多く、解説も丁寧で興味深く拝見しました。といっても、共感するかどうかは別と思いますが、毛嫌いをせずに議論されている内容を丁寧に追うと、自由に生きることの哲学が、例えばアナキストやリバタリアン、アウトローといった類型を通じて追求されています。最後の嶋津格氏による「秩序の稀少性について」では、第二次大戦末期の原爆について、ドイツ科学者のアメリカに抜かれた失意を引きながら、情報としての実行可能性を論じています。北朝鮮の核を考えると、陶然となります。2022/10/16

レガスピ

1
住吉雅美「国家なき社会:アナキズムの秩序構想」のみ2021/10/31

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