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日本の政治と言葉〈上〉「自由」と「福祉」

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  • サイズ B6判/ページ数 322p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784130330459
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C1031

出版社内容情報

言葉は政治的に操作されるだけでなく、特定の歴史的・社会的文脈において政治および人間を拘束する。多義性をもつ言葉の意味変化を分析し、近現代日本の政治文化の特質を明らかにする。

[主要目次]上巻 序:政治のなかの言葉とその意味 前篇:「自由」のさまざまな意味~その歴史的変化 後篇:福祉観念の比較政治文化的特質(下巻 前篇:「平和」の両義性―意味論的変化 後篇 「くに」とは何か ~「国家」観と「国民」観)<毎日出版文化賞受賞>(初版:1988年)


多義性をもつ言葉の意味変化を分析し,近現代日本の政治文化の特質を明らかにする.上巻は「自由」と「福祉」,下巻は「平和」と「国家」.

内容説明

以下二冊にわたって展開される研究は、「自由」「平和」ということばの意味内容の多義性と力点の変化を問題とする篇と、福祉観、国家観の変化を言葉との関係でとりあげようとする篇とから成る。上巻が「自由」と「福祉」、そして下巻が「平和」と「国家」を扱う部分から成るという順序は、完全に技術的便宜の問題―上下各巻をあまり厚さのちがいのないものにするという配慮―によるものである。接近方法の類似性という面からみれば、「自由」と「平和」が一つのグループをなし、「福祉」と「国家」がもう一つのグループをなすといえる。

目次

前篇 「自由」のさまざまな意味―その歴史的変化(伝統的要素と西欧的要素の二元的対立観;西欧諸「自由」概念の導入と伝統的要素;大正デモクラシーと「自由」;昭和初期の「自由主義」論議 ほか)
後篇 福祉観念の比較政治文化的特質(課題と視角;伝統的慈善救済事業観と西欧の理念;「社会事業」の展開と「社会連帯」の観念;「厚生事業」への途とナチズムの影響 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Seutaro

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「自由」と「福祉」という言葉が、日本の論壇雑誌のなかでどのように用いられ、変化を遂げてきたのかを明らかにした著作。「自由=わがまま、放縦」という捉え方がかえって自由に対する反発を強めてしまい、その土台を切り崩してしまったという指摘は今日においても意味がある。2011/06/12

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