戦争・復興・発展―昭和政治史における権力と構想

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  • サイズ A5判/ページ数 371p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130301190
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C3031

出版社内容情報

太平洋戦争がもたらした国際関係の変化や政治参加の拡大は,昭和という時代を大きく二つに分断した.しかし一方,官僚や政党など政治的アクターが描いた権力構想は,戦前からの連続性を残している.戦前と戦後の対比から浮かび上がる昭和政治の特質とは何か.気鋭の研究者が多角的な視点から探る.

目次

1 政党政治期の諸問題(日本の朝鮮支配と朝鮮民族主義―1920年代の「朝鮮自治論」を中心として;政党内閣期における床次竹二郎の政権戦略;高橋是清と「挙国一致」内閣―政党内閣崩壊後の政治経済)
2 国際関係の変容(戦後外交論の形成;賠償問題の政治力学(1945‐59年))
3 戦後権力の再編成(開発計画・工業化と地方政治―55年体制成立前後の千葉県の事例;自民党支配体制下の農民政党結成運動)
4 経済発展と国際化(機振法イメージの政治史的意味―新しい産業政策の実像と虚像;企業の国際化と日米関係―日米自動車産業の国際競争と対米輸出自主規制)