出版社内容情報
旧石器時代から律令国家成立に至る過程を,考古学の成果や出土文字史料などを活用し,列島社会の多元性や大陸との関係に着目しつつ描き出す.
内容説明
旧石器時代から律令国家成立に至る過程を、考古学や出土文字史料研究の成果をふまえ、列島社会の多元性や、大陸との関係にも注目し、描き出す。
目次
1 日本列島の旧石器時代
2 日本列島の新石器時代
3 農耕社会の成立
4 ヤマト王権の成立
5 ヤマト王権の列島支配
6 古墳文化論
7 律令体制の形成
8 弥生・古墳時代の集落と地域社会
9 蝦夷と隼人・南島の社会
10 古代の文化と思想
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hyena_no_papa
2
研究者、あるいは研究者を目指す人が読むべき本で、単なる古代史ファン向けの本ではないというのが率直な感想。ただ、最近日本国家の成立というか大和王権の始源について読み重ねた流れで手にとる。4章の仁藤敦史氏による「大和王権の成立」以降を読んだが、結局の所、卑弥呼から説き起こすのだが、邪馬台国の位置論は未だ解決しておらず、期待した大和王権の始源については曖昧なまま。副題に「国家の成立」を謳うにしては物足りなさを感じるのは当然かも。逆に、律令期あたりになると流石に充実するが引用文献多数で素人には未消化に終わる。2021/11/06
あゆさわ
0
日本史を勉強しなおすために読んだ本。国家の形成についていろんな角度から学べます。2015/11/17