中世の罪と罰

中世の罪と罰

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130230308
  • NDC分類 322.14

出版社内容情報

中世という時代には,どのような行為が“罪”とされ,その罪にはどのような“罰”が対応したのか.現代人の常識をはるかに超えた内容をもつテーマに,代表的中世史家が挑戦.広い視野と原始・古代から近世に至る見通しのなかで,中世人の法意識を位置づける.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

12
ケガレとかハライとか、教科書的には理解しているつもりの概念。歴史家が実際に古文書にあたって過去の日本人の思考形式を探ると、穢れを忌避する民衆の感覚が浮き彫りになってゆく。こう見ると歴史学もなかなかエキサイティングな学問であるな。「死骸敵対」「夜討ち」「博奕」をはじめとして興味深い論稿が集まった。「夜討ち」は武士の戦闘においては普通に選択される方法であっても、盗賊等に関しては厳罰の対象となる。さらに「夜田を刈る罪」については他人の田を刈ることよりも「夜に」田を刈ることの異常性に力点があったかもしれぬという。2023/05/31

1
本日、こちら予約されたお客様がおり、お渡ししつつ昔を懐かしむ。20数年前の日本史講読のテキストだった。「お前の母ちゃんでべそ」の侮辱の極み、妻敵討ちとうわなり討ちの違い、御衾の儀(これは今は違うとされている)など、今も授業の内容が思い出される。おもしろい授業だった。網野氏もよいが、その時の先生も中世が専門で、何冊か本を出し、とても魅力的な授業をする方だった。実家に置いてあるので、帰省した時に読み返したい。2020/03/04

陽香

1
198311152016/04/16

naftan

0
概して在地領主や百姓等の独自の刑罰が苛烈なのに対して、寺社や公家、幕府層が出す法令が撫民意識に基づいており、上層と下層の感覚の違いが見て取れる2013/10/23

吃逆堂

0
途中で何度か放置して、最初の方忘れてしまった。通しで読んだ気がしない。要再読。2009/08/22

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