出版社内容情報
認知科学--人間の認識を巡る学際的研究--に「方法」はあるか.著者はこの問への答として,人間の合理性に関するメタ理論的仮説を出発点とした自らのあくことのない探究過程を示し,その知的興奮を伝える.認識の科学の新しい「方法序説」.補稿:戸田正直
内容説明
おもしろい研究はこうやる!強烈なメタ理論的関心をもち、人間の認識を「おもしろく」解明するタネとシカケはこれだ。
目次
1章 おもしろい研究をするには
2章 人間の合理性―規範的合理性の仮説をめぐって
3章 人間の状況性―生態学的アプローチ
4章 情報処理システムとしての人間
5章 経験世界の認知科学(世界内存在―ハイデガー哲学から;人工知能をどうみるか;人間‐機械インターフェイスをどうみるか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KOF-JEE
0
合理性のメタ理論、生態学主義、情報処理的アプローチについてまとめられている著書で、1986年の出版ですが、今の時代にも通じる新鮮身ある内容でした。IT化がどんどん進行して、人に代わって様々なものが機械化されていくなかで、もっと人間自身のことを研究する必要があると、改めてそう感じる内容でした。2015/01/25
Go Extreme
0
人間の合理性:メタ理論・直観的統計学者としての人間・確率判断における簡便法・簡便法と人問の合理性 人間の状況性・生態学的アプローチ:生態学主義のメタ理論・生熊学主義の諸問題・生態学的合理主義のメタ理論的構成・認知科学における生態学的アプローチ 情報処理システムとしての人間:情報処理的アプローチ・情報処理的アプローチの柔軟な適用・情報処理過程の生態学的アプローチ 経験世界の認知科学:世界内存在/ハイデガー哲学・人工知能をどうみるか・人間ー機械インターフェイス・経験世界での認知科学/表象から表現へ2020/11/30