出版社内容情報
まず現代の哲学が「心」に関する豊かな領域を開発してきた軌跡を辿りつつ,「機能主義」とよばれる心の哲学の概要と問題点を明らかにする.さらに,記号現象,コミュニケーションの説明という課題に関して,その解決の端緒を探る.補稿:平賀譲
内容説明
私たちはなぜ認知科学を必要とするのか。心の科学を機能主義的に基礎づけ、心の文脈依存性に将来の課題を洞察する。
目次
1章 心はどこにあるか―人間と機械における心の記述
2章 機能主義への批判
3章 表象主義の否定
4章 心的概念の難しさ
5章 心的概念の難しさの理由―結論に代えて
補稿 心の科学と人工知能