出版社内容情報
自分のことばが変わると自分の目にみえるものも変わってくる。――西欧の近現代哲学の豊かな面白さに、自分で考えながら分け入ってゆくテキスト。,,,
内容説明
西欧近現代哲学の豊かな面白さに、読者とともに分け入ってゆく入門テキスト。本書は哲学入門である。ただし、ほとんどの入門書とは違って、この本には、ある一つの主張が含まれている。その主張とは、哲学において解明しようとする問題は、ほとんどが“因果”についての考えの変遷に由来するというものである。過去二千五百年の間に、“因果”は、“目的”から“物理的な力”へ、そして“相互関係”へと、その意味合いを変化させてきたのである。
目次
1 科学
2 心
3 自由
4 知識
5 言語
6 客観性
7 神
哲学とは何だろう?
著者等紹介
ウィルソン,ブレンダン[ウィルソン,ブレンダン][Wilson,Brendan]
1954年生まれ、東京大学大学院総合文化研究科教授
山本史郎[ヤマモトシロウ]
1954年生まれ、東京大学大学院総合文化研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロマンスカー大爆破
0
これはいい。全体の流れを把握できる。2014/09/13
キリ
0
哲学の流れを実際に思考の流れに沿って概観する良書。こういう具体的な思考の訓練は誰でもしておくべきだし、特に医者や警察なんかはすべからく身に付けるべきだと思う。繰り返し読んでいきたい。2014/09/10
ドルココ
0
★★★★★2009/03/04
ゆかり
0
科学、心、自由、知識、言語、客観性、神の分野において、哲学的にどのように考えるかを、哲学を知らない人にもわかるようにという著者の意図で書かれており、それを訳者の日本語力で近づいて解釈できるようになっている。とはいえ、私の思考力の低さより、うまく理解できない箇所もあったが、善邪や道徳に対する思考の道筋はとてもおもしろく読めた。 『哲学者の仕事は、概念に対する外的、内的な圧力によって生じてくる軋轢を人間としての能力の及ぶ限りモニターし、それを受けて、我々の概念システムがどのように成長するかを探る事である。』2019/02/25