出版社内容情報
寄る辺なき現代社会のなかで,人はどう生きるべきか? この問いに,本書は生命システム論の視点から構想された「場」の哲学で答える.「自己の卵モデル」や「共創場的創出の即興劇モデル」など独自のキーワードから,多様な個が,それぞれの違いを認めたうえで共に存在することができる社会をいかにつくっていくか.社会の現実に学び,社会の現実を哲学し,社会の現実に応用する.新たな公共の「場」へ向けた思想の,格好の入門書.
内容説明
互いの違いを認める。共に生きる。そんな社会を、どうすれば作ることができるのか?生命システム科学の発想から生まれた、新しい時代の哲学。日本のもつ「場」の思想が、社会の経済の「危機」を乗り越える原動力となる。
目次
構想力と場づくり1(場における存在;二重存在性と自己の二領域性 ほか)
構想力と場づくり2(人生の場と生死の場;三種類の場の相互関係 ほか)
新しい時代への場づくりについて(ともに生きる;日本の歴史における場の意義 ほか)
日本社会の危機とその克服へ向けて(問題の所在―病気の社会と社会的諸制度;問題解決への戦略―場の思想的構想力)
著者等紹介
清水博[シミズヒロシ]
1932年、愛知県瀬戸市に生れる。東京大学名誉教授。金沢工業大学場の研究所所長。東京大学薬学部卒業、同大学院修了。薬学博士。1970年、九州大学理学部教授。1976年、東京大学薬学部教授(併任、翌年専任)。1980年代に、バイオホロニス(生命関係学)の研究を開始する。1993年、東京大学定年。金沢工業大学場の研究所(金沢工業大学教授)。1997年、場のアカデミーを立ち上げる。2003年、金沢工業大学定年。同大学非常勤教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
iwri
ちはる
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
じょに
qwel21