出版社内容情報
哲学は知識体系ではなく,哲学の担い手は各自の〈私〉であり,哲学は生活世界の現実を意味づけようとするものであるという立場から,既存の常識や,科学を金科玉条とする独断や臆見を批判しながら,「哲学する」ことを学ぶための入門書.
目次
序 哲学とは?
1 人間(人間とは何か;〈私〉はいつ人間になったのか;論獣かつ倫獣としての人間;〈私〉と「人間」)
2 世界(存在;われわれに与えられたもの;「もの」と「こと」;時空)
3 知識(体験知と記述知;信念と知識;意味の追求)
4 行為(行動と行為;知識と行為;事実と当為;経験と当為;理想追求型の近代的行為とその結末)
5 価値(価値の諸相;体験される価値;価値的性質と自然的性質;追求される価値)
結 再び哲学とは?