出版社内容情報
ギブソンがもたらした衝撃以降,「アフォーダンス」のアイディアを具体化した視覚・聴覚・触覚などの知覚研究と理論的仕事のなかから,最も重要でユニークなものを編集,今日の「生態心理学」研究の方法と水準を示す.
内容説明
「姿勢の定位」「包囲光」「生態音響学」「ダイナミック・タッチ」、そして「ダーウィン進化論の再読」「知覚‐行為の全地球史」まで、アフォーダンスのアイディアを具体化した、ラジカルな心理学研究のモデルが示される。認知科学に“生態学的転回”を告げる最重要論文集。
目次
0 アフォーダンスの構想の源―ギブソン知覚システム論
1 定位の生態学理論と前庭システム
2 視覚情報による行為のタイミング制御
3 いったい何が聞こえているんだろう?―聴くことによる事象の知覚へのエコロジカル・アプローチ
4 ダイナミック・タッチ
5 ダーウィン進化論の哲学―変化の諸法則
6 知覚‐行為サイクルの熱力学的根拠
著者等紹介
佐々木正人[ササキマサト]
東京大学大学院情報学環教授。主な著書に『からだ:認識の原点』(1987年、東京大学出版会)、『アフォーダンス―新しい認知の理論』(1994年、岩波科学ライブラリー)、『知性はどこに生まれるか―ダーウィンとアフォーダンス』(1996年、講談社現代新書)、『知覚はおわらない―アフォーダンスへの招待』(2000年、青土社)ほか
三嶋博之[ミシマヒロユキ]
福井大学教育地域科学部助教授。主な著書に『エコロジカル・マインド』(2000年、日本放送出版協会)、『児童心理学の進歩2000年版』(分担執筆、2000年、金子書房)、『身体性とコンピュータ』(共編著、2000年、共立出版)ほか
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