出版社内容情報
学界を席巻した科学をめぐる「戦争」.それは科学論批判に始まり,ソーカルの偽論文事件を契機として激烈なポストモダニズム叩きへと転じてゆく――.本書はその委細顛末を沈着に跡づけながら,文化政治学的視座から犀利に検討,現代社会の本質へ迫る.気鋭の哲学論集.
内容説明
サイエンス・ウォーズそのものを扱った長編論文。サイエンス・ウォーズという現象が起きた理由を理論的に跡づけるために、その学問的背景に関する分析の試み。そして、ケーススタディという構成。
目次
サイエンス・ウォーズ
普遍性のバックラッシュ
科学の人類学
社会構成主義の興隆と停滞
戦後―サイエンス・ウォーズ補論
遺伝子研究の知識政治学的分析に向けて
生殖のバイオポリティクス
エコ・ウォーズ