出版社内容情報
新学年はなぜ四月から始まるのか? 学部とは何か? 大学院や講座の起源と問題は? 東京大学の一世紀に起きたさまざまな問題を『東京大学百年史』の蓄積と確実な資料によって語りつつ日本近代大学史を照射する大学人必読の論集.大学改革の視点を示唆する.
内容説明
新学期はなぜ四月から始まるようになったのか?大学院や講座制の起源と問題は?成績はなぜ優良可でつくのか?大学の慣行や組織・制度の成り立ちや意味を魅力的な口調で語る。
目次
1 プロムナード東京大学史(学年暦―4月新学期はどうして始まったか;キャンパスと校地―本郷校地に思いをかけた人々;学部―大学の「基本組織」の変遷;大学院―東京大学の軌跡のなかで;講座制―何のために導入されたか;学位―どう変わってきたか;附置研究所―歴史の示すもの;総長―選ばれ方の歴史;停年制―それはどのように始まったか;成績と評価―「優良可」方式はどうして始まったか;付設教育課程―そのさまざまなかたち;外国人教師―大学建設への貢献;女子入学―東京大学と女子学生;五月祭―東大の祭のはじめ)
2 沿革史と大学史料(沿革史と大学の自己評価;大学文書の保存と活用を―「東京大学百年史」の編纂体験に寄せて)
3 明治日本と東京大学