内容説明
戯作者志望で、怪異譚を聞き集めるのを無類の楽しみに諸国を巡る山岡百介。雨宿りに立ち寄った小屋で唐突に始まった百物語の会が、闇に生きる者たちとの出会いとなった。山猫に魅入られた花嫁、隠居を訪ねる狸侍、夜ごと辻に現れる女の腐乱死体…御行の又市、山猫廻しのおぎんらの語る怪異が像を結び、裁かれぬ悪を嵌める仕掛けが回り出す。
著者等紹介
京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
1963年、北海道小樽市生まれ。94年『姑獲鳥の夏』で作家デビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞を受賞
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