内容説明
帝国東方辺境鎮定軍の冬季限定攻勢に大損害を与え皇都に帰還したのも束の間、今や政争にも影響を及ぼし始めた新城に怨嗟募る将家の顎が忍び寄る。国を過らしめるのは愛国者なのか、それとも逆賊なのか。残り数日で迎える凱旋式を境に暗雲漂う皇都の闇に蠢く無数の影が“皇国”の歴史を変えていく。
著者等紹介
佐藤大輔[サトウダイスケ]
1964年、石川県生まれ。戦略シミュレーション小説に独自の世界を切り開く
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感想・レビュー
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ぺぱごじら
9
【再読】実はこの巻が読みたくて5巻から再読していたのですが(笑)。戦から戻り、いきなり駒州の大殿に直接打撃による解決を進言、大喝されるや陰でこそこそ暗躍する姿に、粘着質でいやらしく泥濘のように始末におえない新城の魅力を見る。『いつかは国を過つ男』そんなこと言われてみたい(笑)。一番好きなシーンは、足元不安な現状に『ぼくは追い詰められたのか』と自問する1巻北領戦の再来のところ。2012/02/26
louise_kunka
2
小説版は一冊も読んでなかったのですが、bookoffにあったのでこの巻から読むことに。やっぱり新城のイメージは表紙絵より漫画版のほうが合いますね。2010/08/18
安藤スミス
1
内政編スタート。そんなことしてる場合じゃないでしょ、って思うのだけれども、現実もまぁそんな感じだし、東方辺境領戦よりある意味格段にリアルである。2017/05/03
カモメの本棚'10
1
様々な思惑が絡み合い、裏での工作がすすむ7巻。 派手さはないが、先の展開が気になる内容だった。 新城少佐は同期も半端なくスゴイヒトだった。2015/02/23
めめたぁ
1
政争真っ盛りの巻。守原側はどうにも敗色濃厚なのだが…。直衛とっては危機迫る状況ではあるが、負ける気がしない。回りの人間たちはよくも悪くも迷惑だが。2014/08/19