出版社内容情報
低能海賊がケリーを本気で怒らせた。触れてはいけない男の過去に土足で踏みこんだのだ。男は左目を輝かせ薄く微笑む。もう誰にも止められない。この空域の船は残らず消滅する──!
内容説明
低能海賊がケリーを本気で怒らせた。触れはいけない男の過去を土足で踏みにじったのだ。彼は左眼を琥珀色に輝かせ口元には薄く微笑みをはいた。もう誰にも止められない。この空域の船は残らず消滅する―!リミッター解除!!私―ダイアナ・イレヴンスは白い閃光となって跳躍した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっちゃん
88
図書館の予約の枠が一杯なので、地下鉄とJRを乗り継いで、所蔵の館まで出掛けて借りてきた。全編に流れるこの緊張感。ダイアンとケリーの冷徹さを覗き見てしまったようで、ぞくっとしてしまった。前巻のダイアンもそうだが、ケリーの出自の設定が凄まじい。よくこんな事、考えつくもんだ。ラストに起きる大事件、次はいよいよ最後の戦いか。表紙の次の頁の扉絵に心奪われてしまい、何度も覗いてしまった。素敵な絵だ。2015/08/08
エンブレムT
61
いよいよ宇宙を舞台にした華麗なる復讐劇の幕が上がりました!ここは素直に、ケリーの地雷を踏みまくったギリアス海賊団のやられっぷりを楽しみましょう~!と、ワクワクしていたら・・・予想以上に重いケリーの背負ったものが見えてきました。えっ!?壮大な悲劇の物語を、こんなにサクッと流しちゃうんですか?で、怪獣夫婦の殴り合いを、こんなに丁寧に描写しちゃうの?(笑)ええっ!?あの殴り合いって『ラブロマンス』なの?(爆)・・・「ちょっと待て」な部分は多々あれど、読後のカタルシスがやっぱり半端なく、読んでて楽しい巻でした♪2011/01/03
文庫フリーク@灯れ松明の火
59
至高の馬鹿海賊ギリアス。禁忌の〔ウィノア大虐殺〕に踏み込むグッドジョブ。淡々とした態度・ケリーの怒りの深さと相棒《クレイジー》ダイアン。まさしく痛快無敵の人馬一体(船だ)『初めて会ったときのことを覚えているか?』ケリーとダイアンの出会い、書いて頂けませんか、茅田さん。私は、茅田砂胡さんをわたしのところへ連れてきた《何か》に猛烈に感謝。2010/12/04
きむこ
56
この巻だけ登録し忘れてたので再読。ケリーが怒るとジャスミンが静かに見守りジャスミンが怒るとケリーが身体を張って暴走を止める。この絶妙な二人の間の取り方、やっぱりこの二人はいいコンビ♡個人的には戦いでボロボロになったダイアンとジャスミンの会話場面が好き。ホントはすぐにでも自分の目でケリーの状態を確認したいのに、その気持ちをぐっと抑えてのやりとり。ジャスミンの愛を感じる(≧∇≦)2017/11/29
みぃー
42
ケリー反撃の巻。圧倒的な力で小物海賊団を殲滅する。本気で怒ったケリーは凄まじかった。明らかになった彼の過去。一匹狼の理由、戦闘能力が高い理由が分かった。次の最終巻で夫婦団結の大暴れが見られそう。ラブロマンスがどう決着するのかも気になるところ。2016/10/30