内容説明
深海を疾駆する白い影―探索艇からの中継映像をよぎったその影はソナーに反応を示さず80ノットの高速で移動、撮影機材を瞬時に破壊した。発見者の海洋カメラマン芹沢と海洋学者はそれを新種の生物と仮定し調査に乗り出す。後日、小笠原父島で芹沢は謎のガス事故に巻き込まれた。変死者続出の原因は海から漂ってきた刺激臭。救助と解明のため海岸に向かった芹沢は浜を埋め尽くすゼリー状の発光体を目撃、しかし翌朝、それは跡形もなく消滅していた…。相次ぐ異常事件。日本近海で何が起こりつつあるのか。UMA発見か、何かの陰謀か。さらには中国海軍の小型潜水艇と潜水艦が「時速40ノットの鯨に激突され」沈没という報が!?―新感覚冒険小説、堂々誕生。