内容説明
運河制圧、太平洋の制海権確保、利権獲得…。交戦国の軍時力と周辺国の思惑がパナマの地峡に交錯する―太平洋上から水中の狼たちの脅威を取り払おうとする日英同盟と、これを阻止すべく行動する第三帝国。中南米の実質的な覇権を握っていた合衆国の経済的、軍事的な崩壊により、混迷し続けていた中南米諸国は、それぞれの国が独自に次の貿易相手、利権の擁護者を求め、二大勢力を混乱させる。パナマ運河地帯の狭い大地は、待ち受ける第三帝国の装甲部隊と、ようやく合衆国と同盟を結んだ日英の強襲上陸部隊で埋め尽くされた。この小さな戦場で、すべてが混沌の中に呑み込まれていく…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カラヤ３
2
パナマ侵攻にいたるまでの日米英独それぞれの準備状況と中南米諸国との政治的駆け引きが書かれていて面白く読めた。2019/11/05
in medio tutissimus ibis.
1
白眉はスパイ合戦のオチが双方相手の得点になりそうならゲーム版を炎上させて終わらせる気満々であるというところ。弱小国の悲哀ここにありというべきか、中米情勢複雑怪奇というべきか。北崎工業が何をやらかしたのかとかの気になる処は数あれど、一番のツッコミどころは一番最後のページ、というか次巻予告と既刊紹介のところですね。かわいらしい兵器や兵隊はまあいいとして、この「皇国の守護者」の横で女の子に虐められてるデブ猫は一体何虎なんだ……。2017/03/12
はばたくキツネ
1
3巻は一体西暦何年の8月に発売する予定なんだ……。2013/09/02
しかいう
1
また読み終ってしまった2013/03/27
杞人
1
パナマは骨董品から珍兵器・新兵器が勢揃いの乱痴気騒ぎが行われるようだ。ちょうど二月ということはまさしく謝肉祭（カーニバル）になぞらえているのだろう。少々ソコトラの焼き直しという気もするが、今度は日本側が質でも凌駕している以上、独側は相当工夫が必要だろう。何か役者も道具も大体そんな一癖ありそうな顔見世だったしな。あとは今回は外交も戦場にダイレクトに絡んでくるというのがアクセントかと。巻末の３巻を（２ヵ月後の）２０００年８月発売予定という予告が泣かせる。2011/09/19
