内容説明
欧州を席巻した大ドイツ帝国は、カナダで抗戦を続ける英国を追って大西洋を渡った。日英同盟に従い日本は北米に地上軍を派遣。だが独軍の電撃攻勢と史上初の反応弾攻撃に曝された合衆国はあえなく崩壊してしまう。一気に苦境に陥った北米の日英同盟軍に向けて、日本は物資を送り続けなければならず、独軍はこのシーレーンを食いちぎるべく灰色狼＝Ｕボートの大群を太平洋に放っていた。今や第三次大戦の焦点となった太平洋を押し渡り、日英協同対潜護衛戦隊（タイフーン）は北米の日英軍に物資を送り届けることができるのか。人気シリーズ、Ｃ・ＮＯＶＥＬＳに新登場。渾身の書下し。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
3
真田少将のねじ込みで4隻のはずだったのに護衛空母を含めて7隻になった日英共同対潜護衛戦隊＜タイフーン＞と、新鋭の水中高速潜水艦XXIX型6席による大ドイツ帝国のアンヴェター(嵐）戦隊の名を与えられた潜水艦部隊の激突。いいなぁ、大輔節。2008/05/01
Masato Watari
2
シリーズの第八巻にあたる第二部。 地味な船団護衛を、劇的に描く潜水艦好きな人たちにはたまらないであろう一冊。
しかいう
2
再読すると、ゲロとか散文的な「ぢ」とか、分裂症的な表現多い。相対化のさ中では刹那的で主観的な意味しか存在しないとか、軍隊は退行を引き起す組織であるのだろう。高梨氏が「トリストラム・シャンディ」と引っかけててむべなるかなと思う。2013/02/25
ｋｈ
2
RSBCのシリーズと分からずにしばらく購入しなかった思い出があります。真田少将出てきます。彼の登場シーンは購入後思い出したら何回も読んでニヤニヤしてます。（この気持ち共有できる方いませんか？笑）
蟹
1
どんどこあちこちに振り回される海軍士官たち。祖国を離れる時のなんとも間の抜けた瞬間。そして菅沼中尉の「隊付」っぷり。佐藤大輔の戦闘時以外の軍隊描写の巧みさがよく出ている。2019/03/14
