内容説明
光輝く王宮ハイラグリオンでは華やかな宴が夜毎繰り広げられる。虚飾の仮面の裏に潜む陰謀。真実は幾重にも衣を纏い姿を変えてフィリエルを眩惑する。「きみのそばにいたかったよ」言葉だけが最後に残された。そして彼女は気づく。失ってはいけない一番大切なものに―そう、私が一番大切なのは…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
32
フィリエルもルーンも無防備で向こう見ずでハラハラさせられる。ルーンは『トーマの心臓』のユーリみたいな目にあっちゃったのかしら>_<女王というのは夫も持てず我が子を自分で育てることもできない孤独な存在なのに、そんな女王になりたい候補達にも貴女は変わってると言われるフィリエル^^;どこまで突っ走るのかな?そして次巻でいよいよドラゴンが出てくるかなぁ☆2015/06/28
くりこ
20
3作目は王宮編。物語が大きく動き始めました。ルーンへの気持ちに気づいたフィリエルは復讐を果たして姿を消したルーンを追って南へ。ユーシスとアデイルの本音も気になるところです。2016/03/25
紫伊
16
王宮編。それぞれの思惑が交差し、フィリエルがついに他にとって変えられないものを自覚する。他人から見たら掴むべきものを手放してでもどこまでもまっすぐ追い求める姿にそれだけ彼女にとって大切であることと意志の強さと一抹の怖さを感じる。語られはしないけれどその姿を周囲の大人は彼女の母の姿をどこか重ねているのではと思った。可憐な外見の下に爪を隠すアデイルの女王候補としての感情や決意が見えるところもとても好き。生粋のお嬢様だからこその強さがとても好き。2019/10/14
nana
15
急展開ですね〜蛇の人が出番が短いなー、猪突猛進のフィリエルはどこまで走り続けるかな、ドラゴン出ておいでー。2015/07/04
紅
15
「大恋愛」という言葉ににやにや。フィリエルがルーンへの気持ちを自覚したり、ユーシスがフィリエルに婚約を申し込んだり。べったべたに恋愛もので、とにかく美味しいです。フィリエルに本当の想いを当てられてしまった、アデイルも可愛いですね。続きも気になります。2013/06/07