双調 平家物語〈14〉治承の巻2(承前)・源氏の巻

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  • サイズ A5判/ページ数 366p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784124901344
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

出版社内容情報

「以仁王のご謀反」は平定され、清盛は福原遷都を決行する。一方、伊豆にある頼朝は、偽院宣によって、ついに平家追討の兵を挙げる。

【2008年度 毎日出版文化賞(文学・芸術部門)受賞】

内容説明

「福原よりの院宣、既に下ってある」。平氏の専横を倒さんがため、頼朝、ついに挙兵する。源三位入道頼政を巻き込んだ「以仁王のご謀叛」は平定されるが、清盛は不安から福原遷都を決行する。それから三月後、伊豆にある頼朝は、荒聖文覚のもたらした偽の院宣によって、平家追討の兵を挙げる。

目次

治承の巻2(承前)(三井寺;牒状;源三位入道脱出;永僉議 ほか)
源氏の巻(仲秋;早馬;蛭ヶ小島;盛遠 ほか)

著者等紹介

橋本治[ハシモトオサム]
1948年3月東京生。東京大学文学部国文科卒。’77年「桃尻娘」で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・エッセイ等、あらゆるジャンルに精力的な執筆活動を行う。’96年「宗教なんかこわくない!」で新潮学芸賞、2002年「『三島由紀夫』とはなにものだったのか」で小林秀雄賞、’05年「蝶のゆくえ」で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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小葉

5
以仁王の乱の顛末、福原遷都、文覚の偽院宣、頼朝挙兵。盛遠(文覚)の袈裟御前への横恋慕エピソードが強烈。遷都の理由がよくわからない。2012/06/18

zeroset

2
以仁王・頼政の敗死から石橋山の合戦まで。全体的に源氏側中心の巻。平家は緊張感の無いままに各反乱に対応、清盛が思いつきで遷都したくらいの事しかしていない。いよいよ治承・寿永の乱がはじまり、合戦の描写に力が入るが、あと一巻しか無い中で、富士川の戦い、南都焼討、木曽義仲、一ノ谷、屋島、壇ノ浦とやっていかなければならないんだけど、頁が足りるのだろうか。……足りないんだろうなあ。だいぶ省かれるんだろうなあ……。2021/06/29

のら

2
安徳天皇期。以仁王の乱から頼朝決起まで。途中に福原遷都あり。本物の戦描写より政争の方が好きなので、この巻はキツイ。頼政も機を見るに疎く、頼朝は情けなく、文覚聖人は無茶過ぎだし、宗盛はアホだし…。宇治川を馬筏で渡る足利又太郎忠綱以外に私のヒーローがいないのであった。あと1巻、諸行無常を見届けたい。2015/08/21

ybhkr

1
やっと平家になったと思ったらもう源氏にいってしまった。諸行無常を繰り返し、そして、平家も諸行無常。なんやかんやで栄華を極めたのは清盛の代でだけだったんだな。政子について一章くらいつかってねっとり書くかと思ったらそうでもなく、文覚は殺した女のことまでいやらしいくらい書く不思議。治ちゃんのセレクトが微妙だが絶妙な気はする。驕れる平家は頼朝の存在の意味に気づかないまま最終巻へ。文庫は16巻までいくのね。2014/01/29

ちょろいも

1
積み上げられた積み木は少しずつ重心がずれていく。もうすぐ最後の1片が乗せられる。2012/10/23

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