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双調平家物語〈6〉保元の巻(承前)

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  • サイズ A5判/ページ数 296p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784124901269
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

出版社内容情報

【2008年度 毎日出版文化賞(文学・芸術部門)受賞】

内容説明

偉大なる父、後三条院の御遺詔に背いて堀河帝に譲位し、院政の時を開く白河上皇。己が一族の復権を願って女や別荘を奉り、帝王の威をそそり立てた摂関家の長、藤原師実。後三条院の御遺詔に背き、御自身の皇子を御位に即ける白河帝。院政の始まりによって顕となる世の乱れ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はなん

9
摂関政治にも問題はあっただろうけれど、院政にはなにやら政治とは別の問題が多々あるように思われてしまう世界の展開。判っていたつもりなのだが、白河法皇の御乱行には目を背けたくなることも多々…。いやはや、、それでももうじきだ。祇園女御も出てきたし、藤原摂関家も時代が進んでおりますから。2012/03/26

huanghongyang

4
白河天皇、藤原頼通、師通等が主な登場人物だった。白河天皇の女性関係等がその後の問題を引き起こしたようだ。2011/09/04

まりこ

3
御代をご掌握になる白河院のご放縦にしてご荒淫の性。力を持つ人がやりたい放題、抑制がきいてない。最愛の娘郁芳門院は早く亡くなって気の毒だが、ちょっとほっとする。摂関家の力がなくなっていく様子がよく分かった。2018/07/27

のら

2
後一条天皇から鳥羽天皇の時代。力を失う摂関家、院政の誕生がテーマです。清盛もやっと生まれましたが、ほとんど触れられず。主役は摂関家の頼通、師実、そして白河院。後に師実の子孫・慈円が保元の乱を乱世の始まりと書き残しますが、原因はこの時代に白河院がやりたい放題したことに尽きる気がします。大河ドラマ「平清盛」で言われたとおり、まさに「現に生ける物の怪」。白河院がああなってしまうのにも原因は複数あるのですが、それだけでああはならない。むしろ時代の歯車を回すために天が配置した必要悪なのだと思います。天智天皇の頃(22015/05/10

ybhkr

2
白河帝がなにゆえもののけになったのかを繊細に書いている。白河天皇、上皇、法皇となっていく歴史は愛と孤独の道程でもある。しかしそれに巻き込まれ人生をめちゃくちゃにされた人間が多すぎる。璋子と鳥羽院が特に哀れ。これが脈々と続く因縁。後三条院がもっと白河院を平等に愛していたら歴史は変わっていたのだろうか?源氏物語の夕霧に己をなぞらえ愛する人を得た忠実。8歳年上の妻とずっと愛し合えた事実だけが救い。知っている人物がぼちぼち出始めたので読むスピードがあがってきた。2013/09/12

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