日本の近代 〈12〉 学歴貴族の栄光と挫折 竹内洋

日本の近代 〈12〉 学歴貴族の栄光と挫折 竹内洋

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  • サイズ B6判/ページ数 374p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784124901122
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C1321

出版社内容情報

エリートはどう作られてきたか。大学紛争で終息する教養主義を育んだ旧制高校・帝大を軸とする教育体系の軌跡を豊富なエピソードで描き、現代日本をも呪縛する「学歴」の実相に迫る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シルク

15
実は学生時代から持ってた本。かれこれ15年、読みさしのまんま、小口にぶ厚く埃が積もっておりました(笑) 表紙もざらざら。んで、読んで、もう処分しようと思っていた。が、読んでみると「お、おもしれーわ」となって、えーと、綺麗に拭いて、本棚にUターン。。。「学歴貴族」とは、まことよく言ったもので。生まれによって「お貴族さま」たるのではない。学校でいい成績獲得して、試験を勝ち抜き、のし上がり、そしてナンバー・スクール(現東大教養部の前身・一高や、現京大教養部の前身・三高とか)へ。「読め、一高生徒だろう」。。との→2022/02/27

マリリン

9
明治19年生まれの祖父の事を思い出しながら読んだ。一緒に暮らした日々、沢山の文化に触れさせてもらい、改めて感謝の気持ちでいっぱいだ。明治時代にうけた教育は死ぬまでその影響は残っていたのか。大学ノート150冊位ある祖父の日記は旧字体で英文で書いたものもあり、部分的にしか読んでいないが、最後の日記は死の数日前、「書く気力がない」と書いてあった気がする。33回忌に父から寮歌をピアノで弾いて欲しいと楽譜を渡され6曲位弾いたものを録音した。私の知らない祖父の学生時代の背景や鉄道省の事など知ることができてよかった。2017/02/22

yu-h1na🌷

2
何言ってるか、半分もわかってない笑 課題本やったから読んだけど、自分からは絶対読まんな でも、昔のことはわかった気がする それに後になるにつれて慣れてくるな笑2014/05/25

_sakadon_

2
帝国大学やナンバースクールの文化がどう作られたのか、また明治大正における学歴の意味、および出身階級と学歴との関係について、地方同士の争いについても見られて、とても面白い本だった。証言や文献だけでなく、統計的データにも基づいているので、読んでいてホントに興味が尽きない。2013/01/02

メロン泥棒

2
明治大正において大学よりも出身高校が重要というのがよくわかった。また、上流階級が中心のイギリスのパブリックスクールと違い、高等学校から帝大に進学するもののほとんどが中産階級出身というのも興味深い。上流階級でなくとも良い学校に入って高級官僚になるのが学歴貴族の立身出世だということを再確認した。2011/02/17

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