内容説明
旅行をする時は、気が付いて見たら汽車に乗っていたという風でありたいものである―。旅をこよなく愛する文士が美酒と美食を求めて、金沢へ、新潟、酒田へ、そして各地へ。ユーモアに満ち、ダンディズムが光る著者の汽車旅エッセイを初集成。巻末に観世栄夫の逸文を付す。
目次
旅
金沢
金沢、又
金沢、又々
道草
汽車の乗り方
超特急
或る田舎町の魅力
姫路から博多まで
呉の町〔ほか〕
著者等紹介
吉田健一[ヨシダケンイチ]
1912年(明治45)、東京に生まれる。吉田茂元首相の長男。暁星中学校を卒業ののち、英国ケンブリッジ大学に学ぶ。ロレンス、ヴァレリー等、英仏にわたる翻訳、文芸批評、小説など多彩な文筆活動を行う。『シェイクスピア』『瓦礫の中』で読売文学賞、『日本について』で新潮社文学賞、『ヨオロッパの世紀末』で野間文芸賞を受賞。1977年(昭和52)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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