内容説明
下北半島にある“畑”という村には古くからマタギの文化が伝承されていた。自然を崇め、自然と共に生きようとするマタギたちの生活様式、歴史、民話などの資料を、山に造詣の深い著者が丹念に取材した実録。近年、火事と過疎によりその文化は失われてしまった。資料写真満載の貴重なドキュメンタリー。
目次
第1部 山村に暮らす(下北郡畑;ナタカマ闘争)
第2部 伝承とともに(山里の記憶;マタギ藤三郎小伝)
第3部 山里の民話(夕顔の昔;アンコム(ヌ)シ
オサヨとジョージ
沼の主
戻れトントン
いじわる婆
馬ッコになったトドとアッパ
「畑版」猿蟹合戦
カネの親の昔
マイマイの屁ふりオンジ(二男)
背高背低
借金取り
サルのゴンボ(ゴボウ)掘り
コメ子とヌカ子
屁ふり嫁)
第4部 春陽のころ(大猟記;ゼンマイ山;ケンジキづくり名人;緑風の渓;ウサギ狩り)
付録 マタギ資料(山立〓(また)木之秘宝之大事
山立御本地行来
南蛮一義流小筒免許鹿鳥討法秘伝之巻大事
クマ旗
山ことば)
著者等紹介
根深誠[ネブカマコト]
1947年、青森県弘前市に生まれる。明治大学山岳部OB。日本山岳会会員。73年以来、ヒマラヤの旅と登山を続ける。77年ヒマール・チュリ、81年エヴェレスト、ともに失敗。84年にはアラスカ・マッキンリーで行方不明になった植村直己さんの捜索に参加。88年シャハーン・ドク初登頂、92年、日本人僧侶河口慧海のチベット潜入経路を調査。2004年、ヒマラヤ奥地ツァルカ村に三年がかりで鉄橋を架設。ヒマラヤの未踏峰六座に初登頂(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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