出版社内容情報
ホロヴィッツ、ラフマニノフら、巨匠たちの天才ぶりを軽妙に綴り、幸田、久野らの悲劇的な半生を真摯に描く、文藝春秋読者賞受賞作。〈解説〉向井 敏
内容説明
音楽に魅入られたピアニストたちの、すべてが極端で、どこかおかしく、しかもやたらと大真面目な世界。ホロヴィッツ、ラフマニノフら巨匠たちの奇行、伝説、そして本邦ピアニストの草分け、幸田延と久野久の悲劇が、不思議な感動を呼ぶ。文藝春秋読者賞受賞作。
目次
ホロヴィッツが死んだ
六フィート半のしかめっ面
神よ、我を許したまえ
女流探検家として始まる
タイム・トラベラーの運命
音楽が人にとり憑く
久野久を囲んだ「日本事情」
最初の純国産ピアニスト
ピアニッシモの残酷
鍵盤のパトリオット
カンガルーと育った天才少女
銀幕スターになったピアニスト
キャンセル魔にも理由がある
蛮族たちの夢
著者等紹介
中村紘子[ナカムラヒロコ]
三歳でピアノを始め、慶應義塾中等部三年在学中、日本音楽コンクールにおいて史上最年少で第一位特賞を獲得。翌年NHK交響楽団初の世界一周公演にソリストとして抜擢され、天才少女としてデビュー。以後、日本を代表する名ピアニストとして活躍する。『チャイコフスキー・コンクール』で第二十回大宅壮一ノンフィクション賞、『ピアニストという蛮族がいる』で文藝春秋読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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