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中公文庫
ヘマな奴ほど名を残す―エラーと間違いの人類史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122049932
  • NDC分類 304
  • Cコード C1198

出版社内容情報

世界を創造した神、間違ったコピーを作るDNA。弟子を選び損ねたキリスト。日本に行くはずだったコロンブス。そして何故か「古事記」の編者・太安万侶。みなへマを犯して世界を変えた。

内容説明

この本を読むという「ヘマ」をやらかすと、次のことがわかる。生命は偶然生まれ、間違いで増殖した。今日のヘマは明日のルールとなる。疑うことは、最悪の間違いである。やらかすはずのヘマはかならず誰かがやらかす…。ヘマこそが人類の正しい歴史なのだ。

目次

太陽や星を動かしたのが間違いだった
神はわざとしくじった
物理的にも間違いだった
われわれが生きているのも間違いだ
生き残るのはエラーのほうだ
最初のエラーはいつまでも忘れない
間違えたのが幸運だった
迷い道こそが正道
有能なリーダーはエラーを犯す
エラーは権力のバロメーター
真理はエラーの生みの親
エラーが多いほど進化する
人間の居場所はどこにある?

著者等紹介

アプリーレ,ピーノ[アプリーレ,ピーノ][Aprile,Pino]
イタリア人ジャーナリスト。1950年生まれ。大学では、物理学、政治学、近代文学など多様に学ぶ。新聞や雑誌記者を務めるかたわら、イタリア国営放送のサブスタッフとしても活躍してきた。現在はイタリアでもっともポピュラーな週刊誌「ジェンテ」の共同主幹

泉典子[イズミノリコ]
東京外国語大学大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akira

27
興味深い一冊だった。 「もし最初のアメーバが失敗なく再生されていったら、この地球はその唯一の単細胞生物の無数のコピーで埋まってしまう」という内容から始まるエラーについての分析本。 人生も40年が過ぎた。もはや万事万端というわけにはいかないなと思うことも多く、思えば失敗の多い人生を歩んでいる。それが財産だなと思えるようになったのはつい最近のこと。人間は根源的には間違うのがこわいのだ。 「われわれは受けた教育のために、間違いを『悪いこと』と、間違える人を『悪い人』と判断しやすい。これはばかげたことだ」2021/02/23

taku

21
エラーは進化や変異の起因となるのであり、間違いは変革や改善を促進するのであり、人類はそれを繰り返してきたのです。間違えないようにやっているだけなら進歩はないさ。諸君、縮こまらずどんどんエラーを発生させたまえ。そこまで言ってないけどね。それじゃ大いに間違えて生きていきましょ。でも間違いに寛容な世の中じゃないのよね、悲しいことにね。科学、生物学の話もあるけど、全体的に哲学思考で観念的。クドいわりに印象に残らない本になってしまってるな。2017/10/01

大先生

7
内容が難しい上に文章(翻訳)も読みにくい本でした。(括弧)を多用しているのも読みにくい理由かと。この本のテーマ自体は素晴らしいと思うので、同じテーマで、もっと読みやすいものがあればいいですね。この本も「われわれは、みな間違いで今ここにいる」「この本を読むというエラーを犯せば、次のようなことがわかる」って出だしは面白いんですが。もし、あなたが「失敗はよくない、できれば失敗しない方がいい」という考えの持ち主ならば、多少の読みにくさを我慢して本書を読んだ方が良いと思います。エラーの方が大切だと納得出来るはずです2020/12/08

さなえる

2
好きだけどくどい。「大事なのは、エラーが生んだ結果とうまく共存していくことだ」「もっとも大きな間違いは、間違えることは間違いだと考えることだ」「誰もエラーを犯さない組織は、多様性も新たなチャンスもないままに、ゆるやかな破滅の道をたどる」2011/10/08

laagavulin

1
自己啓発的な本かと思って手にとってみれば、中身は全然違ってた。人類史とあるが、遺伝子の話や、素粒子の話まで。2012/01/21

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