中公文庫
被匿―刑事・鳴沢了

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  • サイズ 文庫判/ページ数 494p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122048720
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

帰国後、西八王子署に配属されるた鳴沢。国会議員の畠山水死事件に直面する。事故死と判定されが、地検の人間が畠山の死を調べようとしていて……?

内容説明

西八王子署管内で代議士が不審死。ろくな捜査もないまま事故と断じられる。苛立つ鳴沢に地検から、死んだ議員が近々大規模収賄で事情聴取される予定だったとの裏情報が入る。捜査を始めた鳴沢は議員が当夜女と一緒にいたことを突き止めるが…自殺か?それとも他殺か?事件は思いがけず旧知の人物へとつながっていき―。書き下ろし長篇。

著者等紹介

堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aqua_33

67
鳴沢了シリーズ8作目。今度の勤務地は西八王子。鳴沢はなかなか1ヶ所に腰を据えられないねぇ。事件そのものは解決に至るまで冗長的な感じだったけど、悲しく切ないものでした。それよりも最近若干筋トレが趣味(?)になってきた自分にとって今まで読み飛ばしていた鳴沢のトレーニング描写部分にメチャがっついてしまった(笑)このシリーズの新たな楽しい読み方を発見。《2018年158冊目》2018/09/04

Tsuyoshi

66
鳴沢了シリーズ第8弾。前作でのニューヨーク市警での大暴れの結果、日本に戻されてしまい八王子西署に赴任する事になった鳴沢。新たにコンビを組んだ藤田と共に自殺と処理された国会議員の転落事故の真相に迫るうちに東日の記者である長瀬の過去の闇が明らかにされていく事に。2018/10/03

あかは

63
長い長い旅をしているようでした。久しぶりに読み始めたらぐいぐい惹き付けられて、読む時間が楽しみでした。事件自体は悲しいものだったし、なかなかわからなかったけれど、鳴沢がどんどん魅力的になってきたように感じます。今回のも相棒の藤田さんもいいキャラでした。人間味があって。堂場さんの本は読みやすくてとても好きです。2020/04/24

背古巣

63
読み終わっての感想は「やるせない」ですね。八王子選出の代議士が事故死する。了が赴任する前の事件で、初動捜査をろくにせずに、所轄は事故で処理してしまった。アメリカでの武勇伝がたたって左遷されてきた了が疑問を感じて捜査を始める。今回相棒となった藤田がいいですね。なんだかんだと言いながら、了の思いどおりにさせてくれるし、サポートしてくれる。事件の真相が解明されてくると、一人の身勝手が多くの人を不幸に陥れていることがわかって、最初の感想となる。最後に了が友を救おうとするところが良かった。あの了が…。2018/11/21

choco

61
このシリーズはきっと、どの作品から読んでも分かりやすく面白く入り込めるんでしょうね。8作目!どんな展開か楽しみでしたが長瀬にスポットが当たり段々初めから出てきた人物像が明らかになっていきますねー。そこが順番に読む醍醐味でしょうか。2016/10/16

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