出版社内容情報
病身の父に代わり、仇を討とうとする健気な少年を助太刀する植松頼助。しかし敵には六十人もの加勢があった。頼助らお火役三人の秘策とは?<解説>菊池仁
内容説明
中川卯之助の父は、敵探しに出てから十五年、今では病に伏してしまい、やっと見つけた敵から逆に命を狙われていた。父に代わり仇を討とうとする健気な卯之助に、植松頼助ら神灯目付役の三人は、助太刀を決意。しかし、敵には六十人もの加勢があった…(表題作)。絶望した人々を救う頼助の活躍。
著者等紹介
澤田ふじ子[サワダフジコ]
昭和21年(1946)、愛知県生まれ。愛知県立女子大学卒業後、教師、西陣綴織工を経て作家に。『陸奥甲胄記』『寂野』で吉川英治文学新人賞を受賞。平成十六年度京都府文化賞功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さらちゃん
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頼助の切った張ったではなく、ただの勧善懲悪でもなく、いい感じ。少し広がりすぎの感がある。安直に主人公の周辺人物がなくなったり、同じ仕事を求めたり、ちょっと方向性が・・・・星3つ2015/06/26
ベルるるる
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祇園社神灯事件簿シリーズ3作目。なんとなく・・・読了。主人公の魅力がますます薄れてきた感じがするな~。2015/06/25
けいちか
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江戸時代の京都、祇園社の神灯目付役となった公家の庶子、植松頼助を主人公とする短編連作シリーズ第三弾。頼助の後見人、惣十郎の子供も神灯目付役の見習いのようになり、段々シリーズ物としての楽しみが、と思っていたところに、前からの脇役、安蔵が殺されたりして、かなりの変化が。その割にはお互いに好意を抱いているような頼助とうず女の関係は全く進まない。というか、何故かうず女があまりでなくなってきた。どうしてだろう?2006/11/29