中公文庫
西の善き魔女〈7〉金の糸紡げば

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  • サイズ 文庫判/ページ数 314p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122045965
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

荒野を渡る秋風と共に現れた不思議な少年ルーン。突然の闖入者にフィリエルは戸惑う。だが聖家族を祝う冬至祭の夜、運命の糸車が回り始めた……幼い二人が出逢った四つの季節の物語。

内容説明

もうすぐ八歳になる少女フィリエルの「家族」は、天文台に住む父親のディー博士と、お隣りのホーリー夫妻。住民四人のセラフィールドに、ある日おかしな子どもがやってきた。自分の殻に閉じこもり数列を唱え続ける少年ルーン。とまどいながらも徐々に心を通わせていく二人…運命の出逢いを描く、四つの季節の物語。

著者等紹介

荻原規子[オギワラノリコ]
1959年東京生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。『空色勾玉』でデビュー、日本児童文学者協会新人賞を受賞。著書に、勾玉三部作となる『白鳥異伝』『薄紅天女』(赤い鳥文学賞受賞)のほか、『これは王国のかぎ』(産経児童出版文化賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かのこ

45
ルーン、セラフィールドへやってくるの巻。フィリエルとルーンが出会った最初の一年を4つの季節のエピソードで描く外伝。ファンタジーらしく荒れ野での素朴な暮らしを描きつつ、承認欲求や現実逃避、嫉妬等のフィリエルとルーンの感情がとてもリアル。ルーンの本名がなぜおかしな小人の名前なのか、博士のメガネを大事にしていた理由、変わり者で片付けられていたこれらにちゃんと意味があって、良かった!一巻の別れがより悲しくなったり、二人の絆をより感じられたり、これまでの物語の印象を補強する素敵な作品。2017/01/29

たるき( ´ ▽ ` )ノ

44
とても素敵な外伝だった(*´꒳`*)フィリエルもルーンも、色んな想いを抱きつつ、助け合って成長してきたんだなぁ。ホーリー夫妻に育ててもらって良かったね♪2019/01/12

りょうこ

43
とても可愛い二人の幼い頃のお話。番外編だけどこの1冊だけ読んでも大丈夫な位にうまくまとまっているな!って思いました(^_^)残り、後1冊。楽しみたいと思います!2011/12/15

昼夜

31
フィリエルとルーンの出会い。セラフィールドは荒れ野で天文台とホーリー家以外は何もない場所だけど、四季の移ろいが色彩色豊かでステキ。読んでてガラスの仮面に出てきた「嵐が丘」を思い出した。小さなフィリエルとルーンを見てると1巻が読みたくなる。最後に断章での二人が微笑ましくて良かった。2010/08/31

ぐっち

27
ノベルス刊行順に読んでます。ノベルス版を読んでた時は外伝があるって知らなかったのでここからはほんとに初読み。フィリエルとルーンの出会いから、四つの季節の物語。博士もようやく出てくる…っていうかまだいなくなってない。フィリエルとルーンがこの5人だけの小さな世界をどれだけ大切に思っていたかがわかる。素敵な景色の、いい話。2011/05/21

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