出版社内容情報
歴史小説の巨匠が独特の史観を通して、虎徹、清麿、国広、織部正、長次郎、光悦、乾山ら名匠の謎に包まれた生涯を解き明かす。〈解説〉磯貝勝太郎
内容説明
歴史小説の巨匠が独特の史観を通して、虎徹、山浦清麿、古田織部正、長次郎、本阿弥光悦、乾山、仁清など日本の代表的名匠の謎に包まれた生涯を解き明かす。また、平将門、平清盛、上杉謙信、西郷隆盛など歴史上の英雄や武将の知られざる側面を現代の眼で生き生きと描いた「武将の運命」を併録。
目次
日本の名匠（刀匠（虎徹；山浦清麿 ほか）
陶工（藤四郎；加藤民吉 ほか））
武将の運命（平将門とその時代；叛逆者藤原純友；平清盛；信濃川；鉄砲伝来異聞 ほか）
著者等紹介
海音寺潮五郎［カイオンジチョウゴロウ］
明治３４年（１９０１）鹿児島県に生まれる。大正１５年国学院大学を卒業。中学校の教員を勤めるかたわら創作活動にいそしむ。昭和１１年に『天正女合戦』と『武道伝来記』で直木賞を受賞。戦後は『蒙古来る』『平将門』『天と地と』『武将列伝』『悪人列伝』などの大作を発表し、歴史小説の世界に新分野を拓いて中心的存在となった。昭和４３年に菊池寛賞を受賞、４８年、文化功労者に選ばれ、５２年に芸術院賞を受賞した。昭和５２年（１９７７）１２月逝去
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感想・レビュー
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出世八五郎
3
前半題名通りの名匠について叙述。後半、人物や出来事のエッセー。数少ない資料から各名匠を紹介。刀鍛冶だけでなく陶工などの叙述もあり、興味ある人には良書であると思います。しかし、思ったほど以上に資料が少ないせいか掘り出して紹介はされていません。面白い。
NON-BAY
1
「虎徹」や「真改」など、業物の作者をとりあげているが、もともと記録の少ない人々のせいか、少々物足りなさを感じます。併録の「武将の運命」は、海音寺先生の執筆裏話というところで、どのようなきっかけで作品ができたかがわかります。2014/06/10
むん
1
海音寺潮五郎さん、深い歴史的洞察を理路整然と展開してくれて、とても読みやすい。読んでいて楽しい。次は武将列伝と西郷隆盛が読んで見たくなった。2013/02/06
ひのきもり
1
読み終わって不完全燃焼感あり。いにしえの刀鍛冶や陶工など、あまり主眼としてとりあげられていない人たちをとりあげてくれていて興味深くはあったけれど。2012/04/28
gibbelin
0
海音寺先生の文章は気取りがなくて好き。2015/01/02
