中公文庫<br> 日本の海の幽霊・妖怪

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中公文庫
日本の海の幽霊・妖怪

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  • サイズ 文庫判/ページ数 333p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122045460
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C1139

出版社内容情報

海妖伝承を系統立てて研究した民俗学者の遺稿集。私家版としてごく少部数のみが刊行され、「幻」とまで評された名著、ついに復刊!〈解説〉花部英雄

内容説明

船幽霊、漂流船と船人の信仰、海辺・海中の妖怪、伝承文学に昇華した海の幽霊…二〇年余にわたる意欲的なフィールドワークと文献調査の成果を集成し、豊富な事例をひきながら海妖伝承を系統立てて研究した民俗学者の遺稿集。没後、私家版としてごく小部数が刊行され、「幻」とまで評された名著、ついに復刊!巻末に用語・書名・人名索引を付す。

目次

第1章 船幽霊とは
第2章 海の幽霊の成り立ち
第3章 漂流中の船人の信仰
第4章 海上に現れる幽霊たち
第5章 海辺の妖怪たち
第6章 海中の妖怪―共潜き
第7章 死霊鎮慰の呪法
第8章 海の幽霊、伝承文学への昇華

著者等紹介

関山守弥[セキヤマモリヤ]
1927(昭和2)年茨城県生まれ。教員として教壇に立ちつつ、55年国学院大学大学院修士課程(日本文学専攻)を修了。学習研究社勤務を経て68年に海の霊魂の研究を開始。81年12月急逝
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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三柴ゆよし

5
著者の没後に刊行された畢生の書物。あまりに自明のことながら日本は島国なので、海にまつわる怪異・妖怪の伝承は尋常じゃなく多い。船幽霊、海坊主、磯女、牛鬼、共潜き……。けれどもその分野の研究があまり進んでいないのは、ひとつには飽くまで農村を主要なフィールドとしてきた日本民俗学の性質上の問題がある。本書に収録された数多の事例からは、陸のものとは一味ちがう、海の民俗の豊饒な一面が垣間見えてくる。ちなみに、説話にみえる船幽霊の詳細な分析は、後に花部英雄先生の名論「船幽霊の型」に引継がれることになる。2010/07/01

灰月弥彦

0
海の幽霊・妖怪に関する文献や伝説を紹介している。加えて著者が採集した怪異譚も収録されている。その怪異譚の書き口が怪談実話のようで面白い。2010/05/29

noname

0
海の怪異に関する資料的な本。背景への理解として難船事故の事例などに踏み込んでいるあたりが興味深かった2008/12/14

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