中公文庫
歴史のしずく―宮城谷昌光名言集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122045316
  • NDC分類 917
  • Cコード C1195

内容説明

中国古代歴史小説の第一人者である著者の作品のなかから、人の生きかた、努力、組織、富、男と女などのテーマに沿って選びだした珠玉のことば。巻末に、自身の半生を振り返りながら、ことばとのかかわりを綴る「あとがきにかえて」を付す。

目次

第1章 ひとの生きかた
第2章 努力と成長
第3章 組織と勝ち負け
第4章 資質と運命
第5章 男と女
第6章 富と利
第7章 自然・美・愛

著者等紹介

宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
昭和20(1945)年、愛知県蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。その後帰郷、執筆活動に取り組む。『王家の風日』を完成後、平成3年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞した。続いて5年『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、12年には第三回司馬遼太郎賞、13年『子産』で吉川英治文学賞、16年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

64
ご自分の作品やあるいは関係する中国古典などから、いくつかの項目に分けて心に残るというか、感動したり、歴史の転換などを示すような文章がたくさん鑑賞できます。古典の引用でない宮城谷さん独自の文章で書かれているものが非常にいいと感じました。何度も読み直しても古臭くなく現実の世界でも通用します。2015/08/08

壱萬弐仟縁

41
図書館。単行本の方で。庶民は苦労して生きている。人に使われないで生きてゆけたらどんなによいか。自立すれば、十倍の苦労。重荷に潰されてしまうであろう。楽をして生きてゆきたい。しかし、理想の未来像を(『奇貨居くべし』黄河篇299-300。21頁~)。権力は慢心と関係。極限とは栄達の限界(『重耳』中227。170頁)。庶民と権力。うーん。今も支配/従属関係を再考せざるを得ない。2022/02/11

uettee

1
文中の言葉はともかく、宮城谷さんが、深い志で小説を書いていることが、あとがきで書かれている。 歴史のしずくという、著者の書かれた本の抜粋ではあるが、こういうことなのかな。とか、こうであるべきだ、しかし、そうすることが、真の姿ではない。など、実に巧妙である。2023/12/14

ohsui

1
大分前に、ブクブク交換でいただいていた一冊です。 思いだしたようにめくっていましたが、久々にじっくりと。 中国の古代歴史小説の旗手でもある宮城谷さんの、 その著作群から、エッセンスともいうべき「ことば」を集めています。 組織や生き方、男女、成長など、人生のしずくがたくさん詰まっています。 宮城谷さんの背景も投影されているのかな、とも。 『キングダム』では悪役扱いの呂不韋の描かれようも興味深く。 この他にも、『重耳』、『夏姫春秋』など、気になる本が増えてしまいました。 2013/05/22

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