出版社内容情報
全国に割拠し、非情なまでの権謀術数を用いて互いに攻め合い殺し合う戦国の武将たち。われこそは天下に号令せんと角逐する人々を生き生きと描く。
内容説明
応仁・文明の乱後の全国的な混乱と荒廃の中から、守護大名を倒して実権を握った戦国大名が各地に現われ、それぞれ独自の領国経営をすすめながら、互いに覇を競う。これら群雄が直面した問題の意味をさぐりつつ、戦国の実相に肉迫する。
目次
流浪する将軍
守護大名の没落
北条早雲の登場
信虎と信玄
上杉謙信
奥羽大名、伊達氏五代
家臣団と軍事力
軍略と軍規
大名と農民
領国の経営
混迷する畿内
村の姿
西の雄将、毛利元就
九州・四国の大名
城下町の形成
戦国の家法
戦国女性の立場
東海の大名・織田・松平
著者等紹介
杉山博[スギヤマヒロシ]
1918年(大正7)、神奈川県に生まれる。42(昭和17)年、国学院大学国史学科を卒業。東京大学史料編纂所教授、駒沢大学教授を歴任。88年、逝去
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
69
この巻は戦国大名ということで、北条早雲の登場から織田信長、徳川家康が登場するところまでを描いています。足利家が一応将軍ということで名を連ねているわけですが、信玄や謙信また北のほうでは伊達、西では毛利家あるいは九州・四国の島津、大友、長宗我部という力を持っている大名が輩出します。この頃に城下町の基本的なスタイルができたようでもあります。また戦国の女性も存在感を示しています。まあ読んでいて楽しめました。2015/07/06
てつ
35
応仁の乱から桶狭間辺りまで。群雄割拠の時代。公家の力が弱くなり、将軍が形式となった。これからが大がかりな内乱、ということになるのだろう。2020/11/22
だまし売りNo
30
守護大名とは異なる存在として戦国大名が登場する。 2023/03/03
umeko
12
ようやく戦国時代。ドラマや小説で取り上げられることが多い時代なので、このシリーズの中でも読みやすかった。有名な武将の名前が並びつつも、経済や戦術、城下町や女性の立場までさまざまな角度からの視点が面白かった。ドラマや小説の見方が変わりそう。2017/10/28
珈琲好き
8
男たちは京都を目指し、天下を追い続ける。世はまさに大戦国時代!2016/01/11