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中公文庫
言語情調論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 124p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122044234
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C1191

内容説明

単なる描写や写実では掬いとれない意志や感情を表現しようとするとき、言語はどのような可能性を有するのか。言語の本質を究明し、さらに大和言葉のもつ「音」が果たす役割を論じた若き日の論考。

目次

緒論 言語表象論(言語の間接性;仮象性を脱する努力;言語の直接表象)
第1編 言語情調総説(本質論;研究の目的)
第2編 言語情調の要素(言語の両面;言語形成の意識;言語の内容意識;言語と記憶心像と)

著者等紹介

折口信夫[オリクチシノブ]
明治20年(1887)、大阪木津に生まれる。天王寺中学を経て国学院大学卒業。のち国学院大学教授、慶応義塾大学教授。昭和23年、日本学術会議会員に選ばれる。古代研究に基を置いた学問の領域は広く、国文学、民俗学、国語学、宗教学、芸能史にわたって独自の学風を築いた。また釈迢空の名でも知られ、詩集『古代感愛集』で芸術院賞。昭和28年9月没。没後、全集にまとめられた業績により芸術院恩賜賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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うえ

5
「哲学者は、絶対と相対とを対立して宇宙認識の二範疇となしている。しかし自分は、今一つの立場があると思う。それは観察点によって或は相対界に属するものとも、或は絶対界のものとも、見ることの出来るものが屡々見えるのである。それは著しく個性的で、しかもこれに対する認識法の極めて複雑なもので、その性質上一見絶対風に見えるものをいうので、その価値は主観に存して客観的には乏しいものである。たとえば個性の極端に拡充したもの、或は主客観の混合甚しくてほとんど分かつべからざるものの如きはこれである」2017/08/01

里馬

5
是ほどの挫折を与えられたのも久しぶりだ。主に和歌を詠んでない所以だろうが、戻ってくる気がしない。これが卒論って・・・2010/11/18

ほーりー

1
23歳でこれは天才。。すでに不気味な存在感を放っている。2011/12/13

あだこ

1
これが卒論とは恐ろしい。確かに意味がわからなかったり、前後のつながりのない記述はあるけれども、ここまで自分のことばで語れたことがすごいと思う。2009/09/01

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