中公文庫<br> 旦那の意見

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中公文庫
旦那の意見

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122043985
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

酒は買うべし、小言は言うべし―『男性自身』で大好評を博した著者が「最初の随筆集」と断じてはばからぬ、珠玉の自選名文集。〈解説〉山口正介

内容説明

この頃、電車で席を譲らなくても気が咎めなくなった。志ん生晩年のかすれ声に涙を流す。角栄に義憤を感じつつも父の面影を重ねる。―『男性自身』で大好評を博した著者が「最初の随筆集」と断じてはばからぬ、珠玉の自選名文集。

目次

谷保村の酒(相撲場で;旦那の意見;温習会の思い出;軍隊で会った人たち;これだけの庭 ほか)
創意の人(流行作家;梶葉院;きみたちは、スターになれない!;ある文化人批判;月の十日ごろ ほか)
下駄と背広(私小説的田中角栄論)

著者等紹介

山口瞳[ヤマグチヒトミ]
大正15(1926)年、東京に生まれる。国学院大学文学部卒業。寿屋(現サントリー)で雑誌「洋酒天国」の編集をてがけるほか、コピーライターとしても活躍。昭和38年、『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞を受賞。昭和54年、『血族』で菊池寛賞を受賞。平成7(1995)年没
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんこい

15
あとがきにもある通り、川端論と角栄論を中心にしているので普通のエッセイ集とは違う趣。隣人だった川端との距離も興味深いが、角栄論も今読むと実力と金権の相半ばする現在の評価をを先取りするかのようで鋭い。確かに豪邸たてる財産をどう築いたのかの説明は必要だろう。引き継ぐ財産も地盤もない初代の苦労があるにしても。2018/05/01

amabiko

1
これまで読んだ山口瞳本で、最も読み応えがあった。川端康成論、田中角栄論が特によし。2011/07/17

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