出版社内容情報
酒は買うべし、小言は言うべし―『男性自身』で大好評を博した著者が「最初の随筆集」と断じてはばからぬ、珠玉の自選名文集。〈解説〉山口正介
内容説明
この頃、電車で席を譲らなくても気が咎めなくなった。志ん生晩年のかすれ声に涙を流す。角栄に義憤を感じつつも父の面影を重ねる。―『男性自身』で大好評を博した著者が「最初の随筆集」と断じてはばからぬ、珠玉の自選名文集。
目次
谷保村の酒(相撲場で;旦那の意見;温習会の思い出;軍隊で会った人たち;これだけの庭 ほか)
創意の人(流行作家;梶葉院;きみたちは、スターになれない!;ある文化人批判;月の十日ごろ ほか)
下駄と背広(私小説的田中角栄論)
著者等紹介
山口瞳[ヤマグチヒトミ]
大正15(1926)年、東京に生まれる。国学院大学文学部卒業。寿屋(現サントリー)で雑誌「洋酒天国」の編集をてがけるほか、コピーライターとしても活躍。昭和38年、『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞を受賞。昭和54年、『血族』で菊池寛賞を受賞。平成7(1995)年没
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