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中公文庫
恋愛論アンソロジー―ソクラテスから井上章一まで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 426p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122042773
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C1195

内容説明

「恋愛は、論じるものではなく、するものだ」という言葉がある。しかし、努力すれば誰にでもできるというものではない。本書は、古今東西の「恋愛」を論じた言説から、現代の日本人に重要と思われる著作を適宜抄出した。プラトン、スタンダール、夏目漱石など厳選41編。「恋愛」の訪れを夢想する、もしくは渦中にある、すべての人に捧げるアンソロジー。

目次

プラトン『パイドロス』より
オウィディウス『恋の技法』より
プルタルコス『愛をめぐる対話』より
アンドレーアース・カペルラーヌス『宮廷風恋愛について』より
メアリ・ウルストンクラーフト『女性の権利の擁護』より
スタンダール『恋愛論』より
ジュール・ミシュレ『愛』より
作者不詳『たきつけ草』より
作者不詳『田夫物語』
酉水庵無底居士『色道諸分難波鉦』より〔ほか〕

著者等紹介

小谷野敦[コヤノアツシ]
1962(昭和37)年、茨城県に生まれる。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学に留学。学術博士。現在、国際日本文化研究センター客員助教授、東京大学、明治大学非常勤講師。おもな著書に、『聖母のいない国』(青土社、サントリー学芸賞受賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

lily

3
頗る高級な残酷にして本質的な恋愛論が大集結。北村透谷、泉鏡花、伊藤整へのリスペクトが急上昇。結婚願望者には苦い薬でしかないので要注意。2019/04/27

及川まゆみ

2
坪内逍遥の「当世書生気質」での、「男尊まれ女卑しまるる世の中とて、公然貸座敷(遊郭)の設置ありて、同じ人間の女子をもて、男の玩弄に供うることの、世のあからさまに許さるるは、いと歎くべきの限りになん」とまぁそこは実にそうなのだか、登場人物の男性が「女色の溺るるよりは龍陽(男色)に溺るるほうがまだえいワイ。第一互に智力を交換することもできるしなァ」と言うのに驚き。色々な人の恋愛論の抄出集といった感じの本でした。やっぱり文語のものは読みにくいかな。慣れていないので。2014/08/23

海野藻屑

1
小さな子供のときから人は異性を恋慕する。アプローチの仕方が様々で参考になるかも。2017/07/07

おーこ

1
読むのがこれ程大変な作品は初めてでした。確か、学生時代講義の資料として買った記憶が。講義資料としてはいいけど、趣味で読むとなると難解でした。2016/04/06

Tomochum

1
表紙で損してるんじゃなかろうかってくらい面白かったです。まさにソクラテスから井上章一まで恋愛を論じた文章アンソロ。「もてない男」で有名な編者曰く「現代の日本人にとって重要だろうと思われるもの」(初版2003)。作者不明の仮名草子の男色VS女色トークありーの、トルストイ先生の小説の抜粋ありーの。もちろん日本の恋愛といえば、の透谷先生は二つ掲載。そして現代になりフェミニズム抜きには語れない「恋愛」。2012/04/12

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