内容説明
氷の上でちょこちょこ歩き、魚を食べてるだけじゃない。かくれんぼだって、変装だってお手のもの。ピラミッドを造り上げ、月面には一番乗り!?ユーモアたっぷりの名訳でおくる、白と黒のこまったやつらの、知られざる偉業の数々。
著者等紹介
トラウト,デニス[トラウト,デニス][Traut,Dennis]
ミルウォーキーのウィスコンシン大学で哲学を専攻し、卒業後ミネアポリスのガスリー劇場で支配人をしていたが、1978年サンフランシスコに移ってからは、食料品店で働きながらあちらこちらのクラブでピアノ弾きなどをする。その後コンピュータープログラマーの仕事に就き、ニューヨークに移る
カレンバーグ,トム[カレンバーグ,トム][Calenberg,Thomas]
ミルウォーキー生まれ。ウィスコンシン大学で学び、1974年美術の学士課程を修了、カリフォルニアのサクラメントで活躍する
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年東京生まれ。18歳頃から詩を書き始め、52年『二十億光年の孤独』を刊行、戦後史の輝かしい新人として迎えられる。詩集に『六十二のソネット』『谷川俊太郎詩集』などがあり、「マザーグース」の翻訳で高い評価を受ける
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感想・レビュー
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gelatin
6
★★★★★ とっておき本棚の一冊。ほんとは文庫じゃないの。A5版で固い表紙で、ずぼんがズリ落ちているペンギンが表紙なんだけど、その登録がなかったの。谷川俊太郎の過不足ない翻訳が良くて、ペンギンのもつユーモラスさとどこか悲哀を帯びた体型がいかんなく表現されています。ペンギンの見る夢をのぞくことができるのはこの本だけ。「ペンギンは色つきの夢を見る。くり返し浮かんでくる小麦畑のイメージ。」2015/04/12
うた
4
ペンギンは時折、あまりにも内省的だ。ペンギンは樹木を信頼しきっている。ペンギンの大多数はジョガーである。《飛べない》鳥という言葉に、全く理屈にあわない反応を誘い出されるペンギンもいる。とりあえずペンギンであればなんでもいいんじゃない?、という著者の声が聞こえる笑。2015/06/07
Yoko Kusachi
3
ペンギンの、彼らの驚くべき事実が書いてある。その嘘っぱちぷりと、挿絵のシンプルなコミカルさに胸がずっとどきどきワクワクとする。作者の経歴もツッコミどころ満載であり、哲学者らしい感じもあり、たまらない。2014/05/11
吉野ヶ里
3
シュール。ペンギンはパンダと違って良い。経済的でないのが良い。2014/02/05
七香
3
ものすごいツボ。ペンギン的名言集(この言い方が合っているのか)のようなかんじ。絵がまたシュールですき。2011/01/07