内容説明
「奎」が「衛」の大軍を撃破した巨鹿関の戦いから半年、先の見えない霧の中で、時代を覆す激戦への秒読みは始まっていた。形骸化した「魁」王朝を内部から揺るがす「征」公魚支吾と、局地の敗北をものともせず、玉座への野望を燃やす「衛」公耿無影。不穏な動きに呼応するように連続する天変が中原を掻き乱すなか、淑夜と羅旋は「奎」伯らとともに中小国と連衡して布陣するが、事態の急変に愕然とする。
著者等紹介
井上祐美子[イノウエユミコ]
姫路市生まれ。神戸大学卒。『長安異神伝』『五王戦国志』などで人気を博した後、本格的な中国歴史小説に取り組み、『桃夭記』で吉川英治文学新人賞候補となる。歴史小説界に新風を巻き起こす期待の若手である
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感想・レビュー
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シュウ
4
螺旋の目的って、なんだろうか?何かを成す為に、動いてはいるようだけれど、全容はまだ掴めないな。淑夜と大牙はこの先、どんな道を歩んでいくのか。世界は一気に混沌となった。2015/08/16
Mu@芒羊會
3
魁王弑逆の顛末とそれを巡る奎、衛、征、3国の動き、そして主人公淑夜や羅旋の活躍と、いやあ面白いなあ。登場人物たちの魅力と共にいわゆる戦記物の面白さも合わせ待っている。ただ主人公の淑夜は、まあだいぶ逞しくはなったけれど、まだすっきりしないなあ。これで主人公というのは今のままではちょっと力不足だろう。この先、さらに成長していくのかな?さて中原に王がいなくなったところで序盤の一区切りと言うところ。これから物語は新たな方向に進んでいくはず。その中で誰がなにをなしていくのか興味が尽きない。2014/07/05
YH
2
なんか最後のあたり、微かに記憶にあるな。三国志とか好きなので、物語は好きなんだけど。だからこそちょっと斬新さが足りない気がしてるのは再読で朧な記憶があるからかな…2019/07/14
黒蜜
0
面白かったです。2014/01/05
tenco
0
再読。2013/04/25