中公文庫
奇貨居くべし 〈黄河篇〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 347p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122039889
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

202
本篇は孟嘗君亡き後の薛の混乱から 始まる。偉大なる指導者が亡くなった後、 後を継ぐ者たちの動揺と困惑..そして呂不韋は 何を感じるのか..なかなか 政が出てこないのが、残念だが 「呂不韋」の物語なので、こうなるのだろうか ..まだ何も始めていない呂不韋があと二巻で どう変貌を遂げて行くのか 秦の行く末と ともに期待を感じる、そんな巻だった。2017/01/25

KAZOO

67
青年になり徐々に頭角を現していきますが、自分のよりどころとする国が責められて滅ぼされて他の国へ避難します。主人公を助ける人物がいたりあるいは探し求める人物を探し当て、農業など国の基礎となる昔の産業の基盤を造ったりします。この本を読んでいると昔の国の力というのは、養える人々をいかに多く抱えるかだったのかがよくわかります。宮城谷さんはどこからこのような情報を得て物語を作っているのでしょうか?2015/06/03

future4227

50
シリーズ第3巻。○○編というタイトルだと読む順番がわからずとても不自由だなぁ。偉大な孟嘗君の死後、彼の所有地をめぐり斉国と魏国が牙を剥く。冒頭からいきなりクライマックス。身寄りのない寡婦や孤児を保護する慈光苑にも兵が押し寄せる。みんなが脱出を勧める中、義侠心溢れる呂不韋は残って民を救う方法を模索する。ドラマ『昭王』では秦の魏冄はかなりムカつく奴なんだけど、宮城谷さんの小説では傑出した政治家として好意的に描かれる。同様に白起の印象もかなり違って、ここでは戦に勝つことしか考えてない戦バカ。2021/05/23

sakap1173

37
呂不韋の青年期編が3巻も続く。 大変な時代を生き抜いていますが、とにかく真っすぐで爽やかな青年、呂不韋です。 次巻でいよいよ大きく羽ばたくのかな?2021/03/09

mm

22
こういう感じが宮城谷節。/人とはそういうものである。あえていえば自分の計算の中におさまる人を人は心から尊敬しない。人は敵対者を恐れるよりも、助言者に用心しなければならぬ。/呂不韋にとって日々は産み出すものでであり、ついやすものではない。産み出そうとしない限り、努力は存在しない。/いうまでもないが、どれほど知力が豊かでも、懐疑や猜疑をするものは、けっきょくおのれを弱めていく。一概にいえば、この世は信じた者が勝つ、ということであろう。/人が生きてゆくことは、つらく、苦しい。それを肯定し、そのつらさ、その苦しさ2021/03/11

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