• ポイントキャンペーン

中公文庫
奇貨居くべし―春風篇

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 356p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122039735
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋。一商人から宰相にまでのぼりつめたその波瀾の生涯を描く。多くの食客を抱え、『呂氏春秋』を編んだということ以外、多くの謎に包まれた呂不韋に、澄明な筆致で生命を与え、みごとな人物像を作り上げた、六年半に及ぶ大作。第一巻春風篇では、呂不韋の少年時代を描く。

著者等紹介

宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
昭和20年(1945年)、愛知県蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。その後帰郷、執筆活動に取り組む。『王家の風日』を完成後、平成3年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を、同5年『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、同12年には第三回司馬遼太郎賞受賞、同13年『子産』で吉川英治文学賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

107
始皇帝の父 呂不韋の少年時代を描く。 16歳の呂不韋の旅は爽やかで、清々しい。 後の呂不韋の大業を想像すると、この落差が 大河らしくて楽しい。 強大化する秦の周りで、蠢く人々..大河の 始まりの巻である。2010/06/12

KAZOO

74
呂不韋という人物についてはかなり毀誉褒貶があるということですが、宮城谷さんはまさしくその人物を主人公にした長編大河小説を書いてくれています。秦の始皇帝を援助して帝位に就かせた人物あるいは本当の父親などとの伝説もありますが、その呂不韋の少年時代をおもしろく描かれています。2015/06/01

future4227

52
秦の始皇帝を見い出した呂不韋の生涯を綴る第一巻。呂不韋はまだ齢16歳であるが、その歳にしてすでに才気の片鱗を見せる。呂不韋と趙国の藺相如が偶然にも知り合い(この辺は作者の創作かな)、「完璧」の語源となった和氏の璧を藺相如が秦の昭襄王へ届けにゆくエピソードがメインに語られる。これに呂不韋を絡ませ、秦への道々で繰り広げられるスパイ活劇のようなスリルがエンタメ感を演出していて、ハラハラしながら読んでしまう。史実と創作部分のバランスがいい。2021/05/04

ぴー

45
キングダムで強大な政敵として登場する秦の宰相、呂不韋。俄然興味が湧いて、久々に宮城谷作品を手に取った。不韋は大賈の次男だが生母も亡く、将来を悲観し鬱々としていた。しかし、旅をきっかけにその大器が現れてくる。「偉人とは苦難のかたまりのようなものだ。偉人になりたいと望むことは、天に、死ぬほどの苦難をくださいとねだることだ。」とあるように、彼は争乱のタネである「和氏の璧」に引き寄せられる。広大な山河、人の熱気と馬の土埃。宮城谷さんの澄明な文章はやっぱり大好き。爽やかな美童不韋が、どう成長していくのか楽しみ。2017/09/09

sakap1173

40
秦の少年、呂不韋の物語。 これからどんな人生を歩むのか、始皇帝による中華統一にどう絡むのか。 漫画キングダムでも活躍したらしい。 1巻を熟読。 5巻じっくり楽しみたい。2021/03/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/509568
  • ご注意事項