内容説明
二〇世紀最大の国家事業、新幹線建設。時速二〇〇キロ実現までの試行、安全運転のための自動列車制御装置の開発、列車妨害対策、ルート選定、用地買収交渉などすべてを含んだ、世界最高のモノを作る技術の記録。
目次
交通革命下の決心
時速二〇〇キロ
安全のために
建設の苦心
輸送サービス
開業前の将来予測
新幹線その後
著者等紹介
角本良平[カクモトリョウヘイ]
1920~。1941年鉄道省(現国土交通省)入省。東京、四国、門司などの鉄道管理局に勤務し、58年東海道新幹線の建設計画に参加。都市交通課長、国鉄新幹線総局営業部長、66年国鉄監査委員、70年運輸経済研究センター理事、のち理事長などを歴任。早稲田大学客員教授等も務めた。早くから国鉄の地域分割、法人化を提唱
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感想・レビュー
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to boy
12
新幹線開業5ヶ月前に書かれた物の加筆、訂正したもの。新幹線の開発に携わった著者が、なぜ、どのように開発していったかを語ったものです。技術的にはいかに止めるかに苦労したこと、土地の買収、資金の調達などが語られています。世界的に鉄道衰退論が主流の当時、250キロの高速鉄道を目指した新幹線が現在どうなっているかを見れば当時の開発者達の先見の明に感謝です。政治によって全国に新幹線網を作る愚作を当時から述べている著者は新幹線を知り尽くしているプロだと思いました。2014/10/03
Ryuji Saito
0
2015年56冊目。2015/06/16