出版社内容情報
史上初の共産主義革命のただなかで苦悩し激情するレーニンを、若きトロツキーが熱い思いで描く。同時代だからこそ書けた正史には現れない革命の実相
内容説明
若きトロツキーが自分の目に映じたレーニンを生き生きと描く。ロシア革命の内側を、臨場感あふれる筆致で伝えている。レーニンに対する熱い共感とともに、トロツキーとの感性の違いが浮かび上がってくるのも興味深い。
目次
レーニンと旧『イスクラ』
一九一七年十月
(十月のまえ;革命;ブレスト・リトフスク ほか)
人間としてのレーニン(レーニンにおけるナショナリズム;レーニンは傷ついた;レーニンは病気だ ほか)
著者等紹介
トロツキー,レフ[トロツキー,レフ]
1879‐1940。ウクライナのユダヤ人農民の子として生まれる。1898年と1905年の2度逮捕され、シベリアに流刑となるが、そのつど国外に脱出。17年、帰国し、レーニンと共に10月革命を指導する。雄弁と大衆の組織力で右に出るものはないといわれた。レーニンの死後、影響力は衰え、スターリンによって党を除名されたうえ、29年には国外追放された。亡命先メキシコで第4インターナショナルを創設。最後はスターリンの手先に暗殺された
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