内容説明
ラング、ヒッチコック、フォード、ルビッチなど7人の監督と、名プロデューサー、ウォルター・ウェンジャー。彼らを軸に、ハリウッド30~40年代の映画と映画人をめぐる刺激的なエピソードを語りつつ、従来の映画史を斬新に読みかえる。座談の名手二人が丁々発止やりとりする、興奮に満ちた映画対談集。
目次
1 傷だらけのハリウッド―ウォルター・ウェンジャーの映画史
2 傷だらけの亡命―フリッツ・ラングと『暗黒街の弾痕』
3 傷だらけの映画術―アルフレッド・ヒッチコックと『海外特派員』
4 傷だらけの捜索者―ジョン・フォードと『果てなき船路』
5 傷だらけの巨匠―ヘンリー・ハサウェイと『砂丘の敵』
6 傷だらけの爆笑―エルンスト・ルビッチと『生きるべきか死ぬべきか』
7 傷だらけの諷刺―ルネ・クレールと『奥様は魔女』
8 傷だらけのメロドラマ―デトレフ・ジールクとダグラス・サークあるいはウーファからハリウッドへ
著者等紹介
蓮実重彦[ハスミシゲヒコ]
1936年東京生まれ。東京大学仏文学科卒。62~65年パリ大学に留学。文芸、映画評論家。現東京大学総長。78年『反=日本語論』で読売文学賞受賞。99年フランス共和国芸術文化コマンドール勲章受章。著書に『表層批評宣言』『監督 小津安二郎』『映画の神話学』『映画に目が眩んで』『映画狂人日記』など
山田宏一[ヤマダコウイチ]
1938年ジャカルタ生まれ。東京外国語大学フランス語学科卒。64年より3年間パリ留学、その間『カイエ・デュ・シネマ』誌同人。著書に『トリュフォー、ある映画的人生』『山田宏一の日本映画誌』『山田宏一のフランス映画誌』『新編美女と犯罪―映画的な、あまりに映画的な』など。訳書にローレン・バコール自伝『私一人』、『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』(蓮実重彦と共訳)など
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小川一輝
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