中公文庫<br> 海賊モア船長の遍歴

中公文庫
海賊モア船長の遍歴

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  • サイズ 文庫判/ページ数 434p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122037946
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

海賊討伐のための武装船『アドヴェンチャー・ギャレー』は、いつしか自らも海賊船へと姿を変えたのであった。船長ジェームス・モアは、ユニークで心強い仲間たちと共に大海原をゆく。輝やかしい成果と数々の危機―。そして、『タイタン』を駆るブラッドレー船長との因縁の対決が迫る!胸ときめく本格冒険ロマン。

著者等紹介

多島斗志之[タジマトシユキ]
1948年、大阪に生まれる。早稲田大学卒業後、広告ディレクターとなり、82年に小説現代新人賞を受賞。85年、国際謀略小説『<移情閣>ゲーム』を刊行し本格的な作家生活に入る。以後『密約幻書』『不思議島』がそれぞれ直木賞候補になるなど、歴史的事実とフィクションを巧みに融合させた作品は、読者を魅了して止まない。他に主な著書として『クリスマス黙示録』『二島縁起』『仏蘭西シネマ』『少年たちのおだやかな日々』『症例A』などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@80.7

57
モアが落ちぶれてたどり着いたのは海賊討伐に乗り出した「アドベンチャー・ギャレー号」だったが海賊に出会えずいつしかミイラ取りがミイラになってしまった。モアと共に海賊家業に精を出す多彩な面々。東インド会社に追われ同じ海賊にも騙され囚われの身になったモア船長。「船」ものは自分もその一員になったように読めるから面白い。続編もあるので、その後が楽しみです。スービアとはまたどこかで逢えるのかな。2020/08/06

seacalf

43
文庫なのに二段組の文章だなんて、物凄く珍しいこと。でも違和感を感じるのは最初だけで、瞬く間にのめりこませてくれる痛快娯楽小説。海賊の知識なんて世界史の授業と『パイレーツ・オブ・カリビアン』と『ワンピース』くらいしかないけれど、だからこそ新鮮に感じる史実や海賊トリビアを随所に挟み、男爵やら幽霊やら大樽やら個性的で頼りになる仲間達のキャラも立ってる。何よりストーリーが面白い。荒くれ者なイメージが強い海賊だが、粗野じゃないモア船長がいい。これは思わぬ掘り出し物。続編も楽しみ。2019/04/02

とも

29
★★★☆もう少し手に汗握るかと思いきや、大半が海洋を流浪しているか船修理しているかで、戦闘シーンもありはするものの、『海賊史』という18世紀の史実をベースに書かれているからなのか、冒険小説にしてはたいした高揚感はない。どこかで、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の様な幽霊船や怪物が登場するフィクションを期待するとがっかりかもしれない。当書はおそらく創作。特に、キャプテン・キッドから別れ、ギャレー号を譲り受け船長になるあたりからは ほぼ創作ではないかと思われるが、全体的にはよくまとまった作品ではある。2018/09/02

かつやん

26
淡々として、しかも文庫2段組… 飽きずに読めたので面白いと思う。凄い面白いと も思わないが史実を元にしているで海賊業を理解できた。? 内容より文庫2段組が気に入りました!!! 是非、採用してほしいですね。2冊より1冊の方が楽チンなので笑 2017/02/05

p.ntsk

25
イギリス東インド会社のアジア貿易が隆盛の17、18世紀のインド洋を舞台に海賊船アドベンチャー・ギャレー号のジェームズ・モア船長と仲間達の活躍を描いた物語。海賊達の船内での運営が結構民主的なのが意外でした。2015/09/13

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