中公文庫<br> 風よ、万里を翔けよ

中公文庫
風よ、万里を翔けよ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 371p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122037526
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

あわく血の色を透かした白い頬、わずかに褐色をおびた大きな瞳―ひとりの美少女が暴君・煬帝の親征に従事していた。病父に代わって甲冑に身を包んだ、少年兵として。その名を花木蘭。北に高句麗を征し、南に賊軍を討つ。不敗の名将・張須陀の片腕として万里の戦野にかけるも、大隋帝国の命運は徐々に翳りはじめ…。時を越え民衆に愛された男装の佳人を、落日の隋王朝とともに描きだした中国歴史長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本木英朗

23
日本の現代歴史小説家のひとりである、田中芳樹の長編のひとつである。俺は小学生のころから、アル戦・創竜伝、そして銀英伝などの架空ファンタジーや架空SFを読んでいたが、本書も新書版で買ってから20回以上読んできた。しかし弘前に帰って来た時にはすでにどこかに忘れていたため、文庫版でまた読み出した。最後が18年だったから、今回また読み出してみたわけである。やはり超凄かったなあ、うん。花木蘭・賀廷玉はじめ様々な人たちの物語だよね、うん! みんなも読もう、それしかないってば!!(→)2023/02/16

inarix

10
隋末、父に代わり高句麗遠征に従軍する男装の少女・木蘭。戦乱のただ中で彼女が見る隋王朝の滅亡、そして唐王朝の勃興。綺羅星のように現れては去るあまたの英雄たち――。田中芳樹の中国物としては初期の作品。最初の出版時は徳間書店から、装幀はハードカバーでいのまたむつみ氏の挿絵で、当時いのまたさんの表紙に惹かれて購入し、花木蘭や秦叔宝、李世民、羅士信を知った。後書で田中先生はこの後、李世民をメインに羅士信たちもより活躍する続編書いてくれるって言ったじゃないですかウワァァ---。゚(゚´Д`゚)゚。---ン!!! 2015/01/13

あつ子🌼

7
再読。やはり著者の中国歴史ものは、しみじみ面白い。帝国に殉じた沈光が好きだ。 さあ、次は『蘭陵王』でござる!2018/11/19

銀色

5
ディズニー映画でも題材とされている、男装の麗人木蘭が主人公の今作。木蘭としての活躍よりも、歴史書のような雰囲気を持っているが、登場人物が魅力的で特に木蘭は、少年のような格好良さと闊達な少女の魅力を持った人物であると思う。けして軽くはない読み応えだが、比較的読みやすい歴史物と言えるのではないだろうか。2010/05/18

りつか

4
父より。歴史書を読んでいるのか物語を読んでいるのか…という気分になったりしつつ読了。田中芳樹はこれが初めての中華長編小説だったのね。ディズニーの「ムーラン」はタイトルしか知らなかったので、これの主人公「花木蘭」の話だとはついぞ知らなかった。知ったからには観てみたい。2018/05/07

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