出版社内容情報
医者の「殺人」、金融不祥事、新興宗教、教育問題……。世紀末日本を惑わせる事象の数々を、鮮やかかつ犀利に解剖した異色の社会事象集。
内容説明
医者の「殺人」、金融不祥事、オウム事件、いじめ問題…、世紀末日本を蝕む様々な事象を、柔らかなメス捌きで犀利に解剖した異色の社会時評集―。臨床時間学、臨床歴史学、臨床経済学など、著者の提唱する臨床諸学に関する論稿も同時に収録。
目次
毛沢東主義者の中国観
医者の「殺人」
非国民と大学紛争
日本的「世間」の成り立ち
田舎は消えた
専門家にとっての現実
メメント・モリ
当事者であること
住民の意思
公僕〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
或るエクレア
4
出版97年とやや古めの本。都市という脳化社会では約束事が人を縛り思考が硬直化するという、「バカの壁」でも書かれていた理論をどんどん掘り下げている。空気と似たものを感じる。また「型」が別系統の言語なのかというお話も興味深い。日本人は言葉に頼らない民族であるらしい。後半の臨床○○学のところは難しすぎて殆どわからず。2015/12/08
レコバ
2
昔話として引用している日本の弓道家に弟子入りしたドイツ人が言及した日本人論が興味深い。”日本人はコミュニケーションにおける言葉の重要性に無自覚であり含意は、よくすれば行間にあり悪くすれば語られない。”親しい関係において敢えて文脈や含意を曖昧にするのとも、明らかに違う。もしこの指摘が当時正しく変遷したのだとしたら面白い。2014/07/01
shiaruvy
0
読み終わった時点で屁理屈な頑固爺になってしまった。2011/06/12
tk
0
古いけどまぁいい本。2011/08/07