• ポイントキャンペーン

中公文庫
人にはどれだけの物が必要か―ミニマム生活のすすめ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122034655
  • NDC分類 519
  • Cコード C1179

内容説明

愛犬の散歩がてらに空き缶拾い、ゴミ捨て場では家電を物色…無駄を省いた最小限の暮しで地球に優しくすることが、環境問題の解決につながる。「最小の物資・エネルギー消費で最大の幸福をつかもう」と、自らの楽しい生活スタイルを提案、消費の時代において、真に豊かな生き方のヒントがここにある。

目次

私の生き方―買わずに拾う、捨てずに直す
地球から緑が消える
家畜には草、ペットには残飯を
地救原理の導入を
地球は私のもの、私は地救人
人にはどれだけのものがいるか―エネルギー・物質多消費文化への警告
国際化時代の環境問題
「地球化」を迫られる座標軸なき国家・日本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

♪みどりpiyopiyo♪

50
わたくし、副業で「お片付けコンサル業」なんぞもしてますが、90年代エコブーム育ちなせいか、昨今のミニマリズムブームや断捨離などに代表される「大量に捨てる」ブームには馴染めないんだよね。「買わない」方向に行かず「極端に捨てて、必要になったらまた買えばいい」っていう傲慢さが嫌。■この本は、「目の前の物を減らしてスッキリ☆」とかの利己的な話ではなく、人類と物質の付き合い方を論じています。■この本で提起された問題や改善策が、現在では一部実現されている事に未来への希望を感じます(初出 1988年〜1999年)(→続2017/10/16

ナチュラ

19
鈴木孝夫先生のライフスタイルは見習うべきものがあります。私にはとても真似できるものではありません。 極力モノを買わない、モノを捨てないことによって、ゴミを減らし、少しでも地球環境を良くするために日々活動されている。しかも、努力しているわけではなく、ストレス無く楽しんでおられるのが素晴らしいです。 このタイトルでは 物の無い生活「ミニマリスト」の本のように誤解されるかもしれませんが、もっと大きな地球規模で 人間社会や動植物、未来の地球を考えている本です。2018/02/05

C-biscuit

10
図書館で借りる。今年はミニマリストを目指し、行動していたが、ある程度の段階で止まっているようにも感じる。あらためてわかりやすいタイトルの本を図書館で見つけた。この本の初版は平成6年に書かれており、今読んでも世の中があまり変わっていないように感じる。逆に先見の明のように環境問題への取り組みや考え方が現在読んでも違和感はない。気になったのは、日本が当時より経済的に先進国でないということくらいである。環境問題等については、努力で現在の取り組みがあるのだとも感じる。自分自身の若い人への責任も考えさせられる一冊。2022/11/26

酔いよい

10
この本を読んでみたいと思ったのは、先日、東京新聞の社会面に載った記事がきっかけだ。「人にはどれだけの物が必要か」と自問し、徹底した節約生活を実践している老言語学者を紹介している記事だったのだが、この言語学者が本書の著者、鈴木孝夫さんである。自ら実践する節約生活を語る一方で、生態系を壊しながら目先の利益を追求し、エネルギーや物資を消費し放題の現代人に警鐘を鳴らす。正直、私には ここまで徹底した節約生活などできないけれども、それでも自分にできるだけのことはやっていこうと思う。鈴木さんの提言を肝に銘じたい。2014/06/09

エチゴヤ

7
どれだけの物が必要か、って言っても実践例としては物を大切に使ってる、拾ってきたりしてる、という話が語られるくらい。随筆みたいなものなんだろうけども学者さんだけあって色々な地球に負荷をかける現在の人間の生き方や欲望についての考察が面白かった。今のような消費は人間のことだけ考えていればよかった存在だった時代のもの。木が育つのに50年かかるとして同じくらい使わなければ少なくとも帳尻が合わない。地球は“自分のもの”(自分のウチみたいな)だと考える。地球原理主義。一人一人が重要。/豚や家畜・食べ物の話は肝に銘じたい2014/05/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/35471
  • ご注意事項