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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
毒兎真暗ミサ【副長】
25
天保十三年。のちの新選組一番隊長となる沖田総司の生まれ年である。幼名は宗次郎。そうじと土方らに可愛がられ息吹かれながら剣と共に生きてきた。世は乱世。尊皇攘夷の濁流にて、抗い。最後の命まで振り絞ったその生き様は、時代の見極めを誤った、不器用なものだった。だがそんな無骨な人生でも総司の心は凛として、いつも花をつけている。朗らかであどけない徒花の人。あの花はなんだったかな。君がくれた艶やかな。そんなふうに総司が微笑んでいるような、そんな一冊だったよ。2023/07/04
navyblue
15
新撰組の沖田総司も、里中満智子が描けば繊細で心優しい美少年になる。史実については議論のあるところだろうが、少女まんがの作品として、こんな沖田総司がいてもいいな。2018/07/25
アイアイ
14
女性に対してストイック過ぎるゆえに女性から冷たいと言われる空回りな美少年の沖田さん。血なまぐさい日常と健康になりたいという願いと、報われない恋ばかりの短命な一生が切ない。金平糖すきって設定に萌ゆる。▽図書館2015/08/10
ねずみこ
7
立読み。やさしくてフェミニンな総司だった。純粋ではかない総司は涙をさそうが、何せ一巻完結なので少々物足りない。美しい総司に対し芹沢先生が醜男過ぎて泣けた(TT)2013/03/03
ままま
4
夢ややり残した事がある方が死ぬ直前後悔すると思っていたけど、夢や願望を持ちながら死んでいく方が、『何もしたいことがなくなって死んでゆくなんてさみしいじゃないか』。あぁ。そういう考え方もあるんだなと目から鱗。 『夢がぜんぶかなわなくてもさびしくないんだね。なんだか夢の分だけ長く生きたような気がする』 そうなんかなぁ。人間は夢や欲があるから生きたいって思う動物だと思っていたから不思議な言葉。2013/01/04
